夏の食材といえば、何を思い浮かべますか?


真っ赤に熟したトマトや甘いスイカなど、人それぞれ思い浮かべるものは違うと思いますが、どれも暑い夏を乗り切るための栄養素が詰まっているのです!


今は栽培方法や輸入、冷凍保存などで一年中通して食べられない食材はないかもしれませんが、一番おいしいのはやはり旬の時期!


今回は、夏に旬の食材をみていきましょう。


この記事の目次

そもそも「旬」とは何?


「旬」とは魚介類や野菜、果物などの食材の一番おいしい時期のこと。


その食材が市場に一番出回る時期とも言えるので、割安で買えることも多いのが特徴です。


旬には「旬の走り」「旬の盛り」「旬の名残」と3つある!

旬を細かくみていくと、その食材が出始めの頃を「旬の走り」と言います。「初物」とも呼ばれ、市場に出回る量もまだ少ないため、価格は高め。


そして、もっともその食材が出回る時が「旬の盛り」です。この時期が食材本来のうまみを一番味わえますので、離乳食に取り入れていきたいですね。


最後に「旬の名残」。その食材の時期が終わる頃です。


盛りの時期に比べると、見劣りするものもあるかもしれませんが、季節の移り変わりを食材を通じて感じることができます。


夏が旬の食材~果物編~


まずは、夏が旬の果物からみていきましょう!


夏が旬の果物は多く、赤ちゃんに食べさせてあげたいものがたくさんあります


野菜についてはこちらにまとめた記事がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。


大人も一緒に食べられる、旬の野菜をふんだんに使った離乳食レシピです♪


【関連記事】旬の野菜は栄養満点!離乳食に使える夏野菜&パパも喜ぶ夏野菜レシピ17選

夏が旬の食材1.スイカ


夏を代表する果物のひとつ、スイカ。


スイカは水分だけで栄養は少なそう…と思われる方も多いと思いますが、赤い果実に含まれるリコピンをはじめ、カリウムやシトルリンが含まれています。


甘くてやわらかいので、離乳食初期(生後5~6ヵ月)からOK!


下処理方法

基本の下処理方法は、種を取り除くこと。加熱せず、そのまま与えても大丈夫です。


             大きさ・形状
離乳食初期(生後5~6ヵ月) すりつぶしてペースト状にする
離乳食中期(生後7~8ヵ月) ペーストもしくは細かく刻む
離乳食後期(生後9~11ヵ月) 5~8mm角に刻む
離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月) 1cm角に刻む

おすすめレシピ


離乳食後期(生後9~11ヵ月)から食べられるこちらのレシピ。


スイカをそのまま与えると、服や手がべちゃべちゃになることもありますが、寒天で固めるとその心配もありません!


大人も一緒にどうぞ♪


>>スイカ寒天<<

夏が旬の食材2.ぶどう


ぶどうは秋のイメージがあるかもしれませんが、実は夏の果物。


晩夏から初秋が旬です。カリウムや鉄・亜鉛と言ったミネラルが多く含まれています。


与えるなら離乳食中期(生後7~8ヵ月)から。


下処理方法

皮をむき、種があるものは取り除きましょう。ぶどうも加熱せず与えて大丈夫。


粒が小さい品種でも、のどに詰まらせる危険があるので、しっかりと歯が生えるまでは刻んであげましょう。


>>簡単な皮のむき方<<


              大きさ・形状
離乳食初期(生後5~6ヵ月) ×
離乳食中期(生後7~8ヵ月) ペースト状か細かく刻む
離乳食後期(生後9~11ヵ月) 荒く刻む
離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月) 粒が大きいものは1/4~1/2にカット

おすすめレシピ


離乳食中期(生後7~8ヵ月)から食べられるレシピ。


旬のぶどうと1年中手に入りやすいリンゴで作った甘いコンポートです。


片栗粉でとろみをつけているので、食べやすさも◎。


>>ぶどうとリンゴのコンポート<<


夏が旬の食材3.メロン


甘くてジューシーな果肉のメロンは、赤ちゃんにも大人気!


栄養のことを考えるなら、果肉が緑色ではなくオレンジ色の「赤肉種」のものがおすすめです。


その理由は、赤肉のメロンにはβカロテンが豊富に含まれているから。


離乳食初期(生後5~6ヵ月)から与えられる貴重な果物なので、デザートに取り入れてみましょう。


下処理方法

基本の下処理方法は、適当な大きさにカットし、種とすじを取り除きましょう。


大きさ・形状
離乳食初期(生後5~6ヵ月) なめらかにすりつぶす
離乳食中期(生後7~8ヵ月) 3mm程度の細かいみじん切りにする
離乳食後期(生後9~11ヵ月) 7mm程度の粗みじん切りにする
離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月) 1cmの角切りか細切りにする

おすすめレシピ


離乳食後期(生後9~11ヵ月)から食べられるレシピ。


メロンの華やかな香りと、豆腐入りのふわふわパンケーキは、相性抜群です!


手づかみ食べの練習にもどうぞ。


>>豆腐とメロンのパンケーキ<<

夏が旬の食材4.桃


桃の甘くてとろけるような食感が大好きな赤ちゃんも多いはず。


桃に含まれる栄養は、果糖(フルクトース)というすぐにエネルギーになる糖類と、食物繊維、カリウムなど。


しかし、桃はアレルギーを起こしやすい特定原材料27品目のひとつです。初めて与えるときは注意しましょう。


下処理方法

皮をむいて種を取り除きましょう。簡単な皮のむき方は下記のリンクを参考にしてみてくださいね。


>>桃の皮のきれいなむき方<<

大きさ・形状

離乳食初期(生後5~6ヵ月) なめらかなペースト状にする
離乳食中期(生後7~8ヵ月) 3mm程度の細かいみじん切りにする
離乳食後期(生後9~11ヵ月) 5~7mm程度の粗みじん切りにする
離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月) 1cm程度の角切りにする

おすすめレシピ


離乳食中期(生後7~8ヵ月)からOKのレシピです。


桃の濃厚な甘みと、ミルクのクリーミーさがよく合う一品。


夏の暑さで食欲が落ちていても、このメニューなら食べやすいですよ♪


桃の果糖で疲労回復させましょう!


>>桃とお麩のミルク煮<<

夏が旬の食材5.さくらんぼ


桜が春なので、さくらんぼも春のイメージがある方がいるかもしれませんが、夏のはじめが旬の食材。


さくらんぼに含まれる栄養は、ブドウ糖、鉄分など。


特定原材料27品目には含まれていませんが、口腔内アレルギーを引き起こす可能性があるので、はじめて与えるときは注意しましょう。


離乳食初期(生後5~6ヵ月)からOKですが、ほかの食材に慣れてからのほうが無難。


はじめは加熱して与えるようにしましょう。


なお、同じ時期に出回るアメリカンチェリーも同じです。


下処理方法

皮をむいて種を取り除いてから与えましょう。皮のむき方は下記を参考にしてみてくださいね。


>>簡単な皮のむき方<<


大きさ・形状
離乳食初期(生後5~6ヵ月) なめらかなペースト状にする
離乳食中期(生後7~8ヵ月) 細かいみじん切りにする
離乳食後期(生後9~11ヵ月) 粗みじん切りにする
離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月) 半分程度にカットする

おすすめレシピ


離乳食初期(生後5~6ヵ月)からOKのレシピ。


鮮やかで甘酸っぱいさくらんぼソースは、ヨーグルトと相性抜群です!


1週間程度は冷凍保存もできるので、日々のおやつに活用してみてくださいね。


>>さくらんぼソース<<


トロピカルフルーツは要注意!


夏の果物と言えば、パイナップルやマンゴー、グァバやパパイヤといったトロピカルフルーツがおいしい季節です。


しかし、トロピカルフルーツは、口腔内アレルギーを起こしやすいと言われている食材です。


また、不溶性の食物繊維を多く含んでいるものが多いため、離乳食にはやや不向き。


パイナップルは離乳食完了期ごろから、その他のトロピカルフルーツは幼児食から始める方が無難です。


夏が旬の食材~魚介類・海産物編~

夏は野菜や果物だけでなく、川や海で獲れる旬の食材もあります。水産物で夏が旬な食材をみていきましょう。


夏が旬の食材6.鱚(きす)


きすは浅瀬で獲れるため、釣り好きのパパたちが夏になると持ち帰ってくることも多いかもしれません。


そんなきすは白身魚。淡白な味わいで低脂肪です。そのため、離乳食初期(生後5~6ヵ月)から食べることのできる食材のひとつ。


うろこを処理してから開き、骨を取り除くのが基本の下処理方法。


離乳食では初期は塩をふらずに焼き、火が通ったら皮を取り、お箸やピンセットなどでしっかり小骨まで取り除いてから、身をすりつぶしてからお湯でのばせばOK。


おすすめレシピ


離乳食初期(生後5~6ヵ月)からOKのレシピ。


モソモソして食べにくそうと感じたら、お粥と混ぜてあげてください。


>>白身魚のすり流し<<


夏が旬の食材7.鱸(すずき)


すずきは出世魚。そのため、子供の成長を願って早く食べさせたい、と思うママもいるかもしれません。


そんなすずきは夏が旬の食材。白身魚で鯛の食感に似ていて、離乳食初期から与えられる食材です。


離乳食初期(生後5~6ヵ月)に与える場合は、熱湯で茹でて、骨や皮を取り除いてからすりつぶして、お湯で滑らかにのばしましょう。


おすすめレシピ


離乳食後期(生後9~11ヵ月)から食べられるレシピ。


刺身を使うと骨がなくて楽ですよ♪


フレッシュなトマトソースをかけて、さっぱりといただきましょう。


>>すずきのムニエルトマトソース<<


夏が旬の食材8.鱧(はも)


はもは関西圏ではなじみのある食材ですが、それ以外だと、なかなか食べる機会が少ないかもしれません。


旬が夏の食材で、白身魚ですがうなぎの仲間で小骨や脂肪分が多いため、離乳食には不向き。


与えるなら、幼児食以降が無難です。


もし食べる場合は自分で骨を取るのは難しいので、骨取りされた状態のはもを購入してくださいね。


夏が旬の食材9.鮎(あゆ)


川魚のあゆは夏が旬の食材です。


ビタミンEとビタミンB12が豊富に含まれています。しかし、川魚で小骨が多いため、離乳食には不向き。


食べさせるなら、離乳食完了期頃が無難。必ず大人が骨を取り除いて身をほぐしてあげましょう。


夏が旬の食材10.昆布


だしに使われる昆布。実は夏が旬の食材です。


うまみ成分のグルタミン酸が入っているので、だしとして離乳食に取り入れましょう。


離乳食初期(生後5~6ヵ月)から昆布だしはOKなので、チャレンジしてみてくださいね。


だしの取り方はこちらの記事を参考にしてみてください。


【関連記事】離乳食作りに"だし"はいつから取り入れてOK?ママの素朴な疑問にお答




味覚からも夏を楽しもう!


海や山、プールなど夏を楽しむ場所に乳幼児を連れて行くのはなかなか難しいもの。


しかし、夏を楽しむ方法はお出かけだけではありません!


食事でも夏を楽しめるのです。ぜひ、離乳食に夏に旬の食材を取り入れてみてくださいね♪

 

(参考サイト:旬の食材カレンダー
(参考資料:消費者庁「アレルギー表示について」

(参考資料:日本食品標準成分表2015年版(七訂))

(参考文献:最新版 からだに効く栄養成分バイブル)
(参考文献:ベネッセコーポレーションHAPPY育児生活ガイドBOOK

(Photo by:写真AC