昔はよく聞かれた、「教育ママ」にはマイナスイメージがありますが、幼児教育や早期教育はどうでしょうか?教育ママほどマイナスイメージはなく、メリットがあるならやってみたいと思うママも多いでしょう。


でも反面、そんなに早い時期から…と戸惑う気持ちもあるのが普通だと思います。


私も、子供が生まれたばかりの頃はベストな選択をするために教育関連の本をたくさん読み、早期教育の是非について考えました。


振り返ってみると、実は早期教育のメリットとデメリットは紙一重。取り入れ方によってメリットにもデメリットにもなります。今回は、そんな私の経験から早期教育の効果的な取り入れ方についてお話しします。


この記事の目次

脳は3歳までに80%完成するという話から「早期教育」が注目されるように


人間の脳は、生まれたときは不完全な状態です。その後、急激に成長して3歳までに約80%、5~6歳までには9割、そして小学校卒業まででほぼ完成してしまうと言います。


そのため、3歳、そして5~6歳までの環境がその後の成長に大きくかかわってくるという意見から早期教育が注目されはじめました。


この脳の成長に関して、「スキャモンの発達・発育曲線」というグラフがあります。それによれば、脳、脊髄、感覚器といった神経系組織の成長は6歳ころまでに100%近くまで発育すると示されています。


この時期にしっかりとした脳の基盤を作ることがとても大切というのは脳科学に基づいた事実です。


参考:https://www.babypark.jp/education/01_01.html


ただし早期教育については賛否両論


しっかりした脳の基盤を作るのが大切だからと言って、“頭の良い子”や“将来成功する子”となるために早期教育が不可欠ということではありません。また、残念なことに、早期教育が子供の他の部分の発達を妨げてしまうこともあります。


そのため、「そんな早いうちから…」「遊ばせてあげたらいいのに…」という早期教育否定派の方もいらっしゃるのも当然ですね。


でも、マイナス効果がでてしまうのは早期教育をしたからというよりも、間違った方法でおこなってしまった結果なのではないかと思います。


具体的に早期教育は何をやるのか?期待される効果は?


早期教育と一口に言っても様々な方面からのアプローチがあります。


音楽、スポーツなど、小さいころから取り組むことによってより大きな効果が生まれると言われているものから、ひらがなやカタカナ、九九などをみんなより一足先に教えて、その後の学校での学習を円滑にする効果を狙った先取り学習までいろいろあります。


早期教育のメリット


早期教育のメリットとして挙げられることはいくつかあり、それを裏付ける論文を発表しているのがシカゴ大学のヘックマン教授です。


ヘックマン教授は、2000年ノーベル経済学賞を受賞した学者で、彼の調査によれば早期教育は一生を左右するとまで言えるとのことです。


自信と自己肯定感が育つ

早期教育の効果として一番大きいのは自信がつくことだと思います。子供時代に自己肯定感を育むことはとても大切なことです。


子供をうまく褒めながら行えば、どんどん自信がついていき、自信を持っているからこそもっと上手くできる、という相乗効果も期待できます。


ただし、問題が解けること、他人に勝つことを第一にした褒め方でなく、その過程を褒めることを通して自信を付けさせてあげましょう。


勉強に苦手意識がなくなり余裕ができる

早期教育として先取り勉強をさせても、特別な場合を除いて、絶対に有名大学にいくような頭の良い子になるという保証はありません。


それだけでなく、いったんIQ(知能指数)が高くなるけれど、やがて追いつかれるというデータもあります。


でも、追いつかれるまでにできた、数年の「余裕」を良い方向へ持っていけば早期教育は非常にメリットのあることだと思います。例えば、小学生になった時に宿題にかかる時間を軽減できるので、その時間を趣味や他の習い事に使うことが出来ます。


また、余裕が出るだけでなく、一定時間座って何かに取り組むことに慣れることで先生の話をよく聞け、そのため良く理解できるという相乗効果が生まれます。「勉強は難しいから嫌だ」という苦手意識を持たなくなるのは早期教育のメリットの一つです。


上手に利用すれば親子の絆が深まる

0歳から3歳くらいまでの早期教育は、親が一緒に見てあげることが多いと思います。そこで声をかけ、一緒に楽しめば親子の絆が深まります。


何かできないことがあってパパやママと一緒に考えたという過程は、子供の記憶にポジティブな体験として残り、パパやママはいつも自分の味方という安心感を与えることができます。


早期教育のデメリット


始めに触れたように、早期教育のメリットとデメリットは紙一重だと感じています。前述のヘックマン教授も実は、早期教育のすべてが良いとは言っていません。


デメリットを見ていくことは間違った早期教育の方法を子供に押しつけないようにするよいガイドラインとなります。


ストレスを感じる

親の希望で早期教育を始めた場合、子供の気持ちがついてこず、早期教育がストレスになる場合があります。


子供はパパとママを喜ばせたい、褒められたいと思うものなので、特にものごとが分かる2~3歳になったとき、子供が楽しんでいるのかそれとも親のためにやっているのかを見極めることは大切です。


安易に他の子供と比べて競争させたり、子供が興味のないことを押し付けている状態であれば、早期教育の一つのメリットである親子の絆ができるどころか、信頼関係が薄まってしまいます。


社会への適合力が育たない

習い事の延長の早期教育でも、がっつり勉強を取り入れた場合でも、他の子供との触れ合う時間が限られてしまうと、社会性が育たない可能性があります。


子供は他の子供と遊びながら、時にはおもちゃを取り合いながら相手の気持ちを考えたり、相手との距離感を学びます。一人で何か時間が多くならないように気を付けたいですね。


考える力の欠如

早期教育は結果よりもその過程がとても大事。与えられたものをこなすよりも、自分で作り出すような課題を与えているかを意識しないと、考える力を伸ばしてあげることができません。


例えば、子供は正しい答えを丸ごと覚えてしまうことがあります。答えの正誤にかかわらず、どうしてそこにたどり着いたかの過程をきちんと見てあげましょう。


大人の目からみると間違った答えであっても、子供の話を聞くと意外と理路整然として、納得するときもあります。そんな時は、とってもよく考えたんだね!とほめてあげましょう。


ママとして私はこう考える


早期教育に対して、私は子供が楽しくできているなら賛成の立場です。


早期教育の目標は「3歳までに○○ができるようになる」ということではなく、もっと先を見越した地固めをすることだと考えます。


0歳から3歳の早期教育真っ最中にいると、他の子があれができた、これができたということばかりに目が行きがちです。でも、本当に大切なことは基礎力で、なかなか効果として目に見えないものです。



心や社会とのかかわりの知能指数を早期教育で育む


心の知能指数と言われるEQ、社会とのかかわりの知能指数と言われるSQという用語を聞いたことがあるでしょうか?


知能指数であるIQが高ければ高いほど勉強や仕事には有利ですが、社会に出ると、それだけではありません。


そんなに有名大学を出ているわけじゃないのに仕事ができる人、成功している人が周りにいると思います。そういう人たちは、IQだけでなく、EQやSQなどの数字にできない指数が高いのだと思います。


そのようなところの感性を伸ばしてあげる早期教育なら、子供の将来にメリット大。取り入れていってもよいのではないかと思うのです。


具体的に私が行なった4つの教育


私は、早期教育で有名なフラッシュカードなどは使いませんでした。具体的の行ったのは、以下のようなことです。


1)絵本の読み聞かせとミュージカルで情操教育


記憶ゲームを兼ねて絵本を使って読み聞かせをしながらおこなったり、楽器はやらせていないものの0歳からミュージカルや劇に連れて行きました。


だたし、子供が声を出してもOKな会場や催しを選んだり、後方の一番通路側の席を取って騒ぎ出したら退出。周りに迷惑をかけないよう心掛けました。


2)おやつの時間は算数の時間


塾に通わせてもいいと思ったのですが、娘はじっと座っていないタイプだったので効果は薄いと考え、もっと日常的なことから早期教育を取り入れました


ただし、この方法、足し算の力は伸びましたが引き算はいまいちです(笑)。3歳までに簡単な掛け算もできるようになりました。


3)本当に楽しめるおもちゃで集中して遊ぶ


おもちゃは早期教育に良いと言われるものを与えてました。


でも、子供が楽しんで遊んでなければ他の興味をひくものを…とこだわりませんでした。遊びに夢中になれることで集中力を養うのが目的です。


4)公園で遊ぶのはもっとも大切な時間


外で思い切り遊ぶのはとても大切な時間と思い、積極的に公園に行きました。


沢山の子供と遊ばせ、高いところによじ登りだしても「危ないよ!」と言わず、万が一の時だけ手を出せるように内心ハラハラしながら見守ることもありました。


運動神経が生まれつき悪い人はいない、遺伝でもない、と言います。さまざまな動きを経験すると脳の神経回路がそれだけ多く作られ、自然と運動神経の良さに繋がるのだそうですよ。


以上が私が特に気を付けて行ったことです。


良いか悪いか、それはやはり賛否両論あると思いますが、楽しくやりたいことをやり、脳に喜びの感覚を与えてあげるのが一番だと考えました。


勉強面は数字で出る歳ではないので分からないですし、多少落ち着きがなく気が強めなのが今後の課題ですが、娘は社交的で明るく、自分の考えを積極的に発言する子に育っていますよ。


これなら楽しく早期教育ができる!おすすめアイテム


子供によって好き嫌いが異なるので、良い口コミがたくさんあるからこのアイテムなら絶対良いとはいえないのが難しいところですが、ここでは、私が実際に使ったり、友人宅で使っていた、楽しくて早期教育に役立つおすすめアイテムをピップアップしました。


布絵本「ペネロペとあそぼう」


可愛らしい仕掛けいっぱいの布絵本です。布絵本は沢山売りだされていますが、触った感触が多く網羅されているもの、音が少し出るものなどを選びましょう。


この「ペネロペとあそぼう」は、カラカラ鳴るボール、ティッシュのように取り出せる布などの仕掛けがあって大人でもちょっと触ってみたくなります


ママが興味を持ってみていれば、きっと赤ちゃんも触りたくなりますね。


価格:¥ 2,138
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型はめ立体パズル


幾何学的形状の認識を高める効果があるアイテムです。


最初のうちは、パズルとしてではなく、積み木として遊び、少し月齢が進んだらパズルに挑戦させてみましょう。


1歳ごろでは難しい図形(ハートや星)をはめ込むことが出来ませんが、3歳近くなると上下で異なる形のパズルでもどうやったらはめることが出来るのかを“発見”でき、喜んでくれます。


私の娘は、三角形を四角の面に横向きにはめたりしていました。なるほどね、そっちからみると確かに四角!と納得。立体の仕組みを理解するのによいおもちゃだと思います。


価格: ¥1,499

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布の指先練習おもちゃ



布の四角いサイコロ型のおもちゃに沢山の仕掛けが作られています。また、中には鈴が入っているので振って遊ぶこともでき、0歳児から使えます。


紐結び、ボタン押す、ベルト通すなど6種類が詰まったトレーニング玩具で、ファインモータースキルが育ちます


5歳になった娘も赤ちゃんの時に買った指先トレーニングでまだ遊んでおり、ボタンなどは目をつむって留めるなどと、子供なりに工夫しているようです。


長く遊べるアイテムだと思います。

 

価格:¥1,769

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ゆらりんタワー



今や赤ちゃんのおもちゃの定番としてよく見るこのおもちゃ。最初は購入する気がなかったのですが、主人が「自分も遊んだから…」とノスタルジックに購入。娘もかなり気に入ってよく遊びました。


大きさの関係性を把握するのによい玩具です。


真ん中の支柱は底にいくほど太くなっています。そのため、小さいリングを先に入れてしまうと途中で止まってしまい、最後まで入りません。なぜ?と思って見入った娘が「はっ!」という顔でその理由に気が付いたとき、成長を感じました(笑)。


赤ちゃんによって遊ぶか遊ばないかがはっきり分かれるおもちゃと言われますが、価格もお手頃なので与えてみてもよいのではないでしょうか?


価格: ¥794

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まるすぽ(円柱さし)


友達の子供の2歳の誕生日プレゼントに贈って、大変好況だったおもちゃです。


太さが異なるが長さが同じピース、太さは一緒で長さが異なるピース、長さも太さが異なるピースが入っています。


型はめ、積み木などを通して、遊びながら自然に形を認識します。実際に使い方通りに使えるのは3歳以降からだと思いますが、レベルを変えて長く遊べるところがお買い得です。


価格: ¥1,980

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マグネットブロック


2歳の後半から3歳におすすめの知育玩具です。少し指の力が必要になりますが、展開図を作って持ち上げると立体図形に!


認識力や想像力、思考力を育ててくれます


似たような商品が沢山の会社から、そして、ピースもいろんな種類が発売されています。


大きな違いは、プラスとマイナスに分かれているか、どんな方向でもくっつくか、ということだと感じました。私はくっつかないタイプもくっつくタイプも両方とも持っていますが、どちらも楽しく遊んでいるようです。


磁石の特性を教えたいならプラスマイナスのあるタイプ、癇癪を起してしまいがちな場合はどの方向でもくっつくタイプが良いのではないでしょうか?


価格:¥2,680

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早期教育の目的は学力ではなく、生きる力を伸ばすこと


3歳までの早期教育がすべてを決めるというタイトルの本を見かけると焦ってしまいますが、早期教育のメリットとデメリットを理解して、試行錯誤しても自分の子供の性格に合うようにうまく取り入れるのがカギです。


パパやママと楽しく一緒に遊ぶときに感じる幸せな気持ちは、健全な脳を作るのにとても重要だと思います。


早期教育の目的は、賢い脳を育てることではなく、柔軟な脳を育てること。柔軟な脳を持てば将来的に学力にもつながりますし、EQやSQなどで計られる総合的な生きる力も高くなります。


特に0歳から3歳の超早期教育では、詰め込んだり強要するのではなく、パパやママも楽しんで子供と一緒に取り組んでいきましょう。


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お勉強といえば、ひらがなや数字を書いたりすることをイメージしますが、IQを伸ばす方が、将来を考えた時、お勉強だけではなく総合的に頭の良い子になると言われています。


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