妊娠中はいつもよりイライラする気がする…。なんだか気持ちが落ち着かない、情緒不安定、など妊娠中はいつもより苛立ってしまう、というプレママたち。どうして妊娠中はいつもよりイライラするの?イライラは赤ちゃんに影響ないの?気になる妊娠中のイライラ&対策をみていきましょう。


この記事の目次


どうして妊娠中はイライラするの?イライラの原因

 

妊娠中にイライラしやすいのにはいくつか理由があります。


寝不足

妊娠するといつもより眠くなることがあります。おなかの中で赤ちゃんに栄養をどんどん送るのですから、いつも以上に睡眠を身体が欲しても何らおかしいことではありません。


しかし、フルタイムで働いているなど、しっかりと睡眠時間が確保できず、いつもと同じ時間だけの睡眠では寝不足になっていることも。


妊娠初期であればつわりで眠れないこともあるでしょう。


妊娠中期後半になると胎動で起こされることありますし、お腹が大きくなるにつれ寝づらくなったり、夜中にトイレで起きることが増えたりします。


寝不足は妊娠にかかわらずイライラの原因になります。


女性ホルモン

妊娠による女性ホルモンの分泌の変化が、イライラしやすくなる原因の場合もあります。


鉄分不足

血液を通じて赤ちゃんに栄養を送るため、妊娠中は鉄分不足になるケースもあります。

こちらも妊娠にかかわらず、鉄分不足だとイライラしやすくなるようです。


身体の変化

妊娠初期のつわりや、お腹が大きくなるといった変化に順応できず、イライラが募ることもあります。


皮膚が荒れる(妊娠性掻痒など)、足がつりやすくなる、少し動いただけで汗をかくなど、いつもと違うマイナートラブルも小さなイライラがたまる原因に。


生活の変化

妊娠中は「禁止事項」が多くなります。

アルコールや喫煙はNG。ビールが大好き、というような女性にはストレスになりますよね。

他にもカフェインも大量摂取はNGなど、普段仕事中にコーヒーを飲んでいるけど、別の飲み物に変えた、など些細な変化がストレスになることも。


他にも、運動の制限や食事の制限などさまざまな変化が訪れます。


妊娠中だけだから、とはいえ、好きなものを気軽に楽しめないのは少なからずいつもよりストレスが溜まりやすい状況と言えます。


ストレスが溜まるとイライラしがちになります。


夫や周囲の無理解

 妊娠中の周りの人たちの無理解も、イライラの原因になります。


「つわりは病気じゃない」の解釈を間違えたり、昭和的な価値観を押し付けられられたりする、など自分の状況に理解がないことにムッとしてしまうのはしかたのないことです。


ストレス解消が困難=イライラが募る


妊娠中は上記のような、さまざまな変化が起こっています。


変わるということは、エネルギーを使うため、ストレスを感じます。


程よい疲れのストレスであったり、自分にとって必要な負荷であったりする場合は、そのストレスがイライラの原因にはなりにくいでしょう。


しかし、急激な変化や自分が望まない変化が起こったときにかかるストレスは、イライラに繋がりやすくなります。


それが、いくつも重なれば、普段苛立つことが少ない人でも「イライラ」してしまうのです。


妊娠は望んだこと。でもこんな風に変化するとは思わなかった、という点がストレスを大きくさせます。


赤ちゃんを産むことを望んでいても、つわりなんて誰も望んではいないのです。


妊娠中のストレス解消が困難

妊娠中は身体の中から、今までに感じたことのない変化が起こり、それに伴って生活や環境の変化も起こっていきます。


そこで感じるストレスをうまく解消できる人は、さほどイライラすることはないのかもしれません。


しかし、「お酒を飲むことがストレス解消」など、妊娠中にはできないストレス解消法しか持たない方には、妊娠中のストレス解消が難しいこともあります。


イライラは胎児に影響する?血行不良・妊娠うつに要注意


そんな妊娠中のイライラ。あまりイライラしすぎると胎教によくない、赤ちゃんに何か影響がある、など不安に思う方もいらっしゃるでしょう。


ママのイライラは胎児に影響するのでしょうか。


イライラが血行不良に影響する可能性がある

ストレスでイライラする。


そのストレスは血行不良を引き起こすと言われています。


血行不良になることで、胎児への栄養供給不足になる可能性や早産などに繋がることもあるそうですが、一時的なストレスやイライラが即影響する、ということではなさそうです。


また、胎児の発達不全や早産は「ママのイライラがすべての原因」というわけではありません。


イライラはカフェインやアルコールなどと違い、具体的にこういう影響がある、と現時点では明確に分かっていない部分も多いのです。


妊娠中でなくとも、イライラするのはできるだけ避けたいもの。

胎児の影響云々にかかわらず、できるだけイライラしない生活を心がけることが大切です。


放置すると、マタニティ―ブルーや産後うつに繋がる可能性も

胎児への影響を 気にされるママは多いものの、イライラがママに影響することに関しては気にしない方も多いようです。


妊娠中のイライラを放置し続けると、マタニティ―ブルーや産後うつに繋がる可能性もあります。それ以外にもストレスによって病気にかかりやすくなるケースも。


いつもと違う状態だからこそ、知らないうちにストレスがかかってイライラするもの。


イライラは自分のSOS。


今のうちからしっかりとセルフケアをしていきましょう。


妊娠中のストレス解消方法!


まずはイライラの原因を取り除くため、ストレスを解消することです。


妊娠によって身体の変化や生活の変化で知らず知らずのうちにストレスがかかっていますので、こまめなストレス解消がポイントです。


寝る

睡眠不足からくるイライラにはやはり「寝る」が一番です。


とはいえ、つわりで寝にくい、大きいお腹で寝にくいということもあるでしょう。


そのため、こまめに昼寝をしたり、横になって過ごしたりする時間をとるようにしてください。


とはいえ、あまりだらだらしてしまうと、眠気がやってこなくなり、夜に目がさえてしまうかもしれません。

妊娠経過に問題がないようでしたら、日中にウォーキングなどの軽い運動をして、程よい疲れを感じましょう。程よい疲れは、夜の睡眠に効果的です。


会話する

会話はストレス発散のひとつとして、多くの方が体感しているはず。


ストレスのかからない相手と気軽な会話を楽しんだり、自分の不安を吐露したりして、ストレスを外に出してしまいましょう。


軽い運動をする

軽い運動で血行が良くなると、自然とストレスが発散されます。


マタニティヨガやマタニティスイミングなど、妊婦に向けた運動プログラムやウォーキングがおすすめ。


妊娠中ですので、必ず事前に産婦人科で相談しましょう。


好きな音楽を聴く

「胎教にはクラシックがいい」というような話があります。


いくら胎教によくとも、ママが無理して聞いていたり、クラシックを聞くこと自体がいらいらするのではあれば、それは胎教にいい、とは言えないのではないのでしょうか。


ママ自身の好きな音楽を聴くのが、ストレス軽減にはぴったりです。


産婦人科を受診する

イライラは性格ではなく、妊娠中に起こるマイナートラブルのひとつです。


そのため「つわりがひどい」「お腹が痛い」などと同じように、妊娠による変化で気になることは産婦人科で聞いてみましょう。


自分で判断せず、プロの助言を参考にするのも大切です。


特にまわりの無理解に対してのイライラの場合は、第三者の言葉によって理解してもらえるケースもあります。


新型コロナウィルスによって、夫と一緒に妊婦健診というのが難しい状況ですが、産院によっては夫はビデオ通話などで「同席」が可能ですので、かかりつけの産院にてご相談ください。


保健師に相談する

友達や同僚では解決しないモヤモヤやストレス、というのもあります。


そもそも妊娠初期はまだ多くの人に妊娠を打ち明けていない状況、という人もいらっしゃるでしょう。


そういう時は産婦人科同様、プロに話を聞いてもらうことで改善の糸口が見えることも。


母子手帳の交付の際に、自治体に所属する保健師さんの存在を知る方も多いはず。


母子手帳の交付のタイミングで、保健師さんとの相談の予約を取っておくのもいいかもしれません。


イライラする前に、手を打っておくことも大切です。


好きなことをする

ストレス解消にはやっぱりこれ!


好きなことをするのが一番。


もちろん妊娠中ですので、出来ることは限られています。だからこそ限られた中で、やりたいことを率先してやることが重要です。


普通であれば、ストレスを感じてもやり過ごせることもあるでしょう。


しかし、妊娠中は日々変化をしており、それに伴うストレスが自分も気づかないうちに少しずつ蓄積されているのです。


好きなことが制限されて選択肢の少ない方もいらっしゃるでしょう。だからこそ、いつも以上にやりたいことをすることで、イライラも起こりにくくなるかもしれません。


筆者の場合「車の運転」がストレス解消に

カフェインとお酒とお菓子が大好きな筆者。

妊娠中は妊娠糖尿病になった事もあり、飲食の楽しみが激減。


そのうえ、第一子の妊娠中は気晴らしができる「車の運転」も禁止されていたので、ストレスが多かったと感じています。


第二子も、飲食については第一子と同様に制限があったものの、上の子もいるため、車での移動が当たり前になり、正産期に入ってからも運転をしていました。


ストレスの解消になるなら何をしてもいいわけではないですが、出来る範囲でストレス解消を取り入れてみてください。


 ※妊娠中の運転は可能な限り避けたほうが無難です。

※筆者は大きなバイクで日本一周をするくらいの運転好きです。くれぐれも妊婦さんに運転を強要することや、また妊婦さんご自身が無理をして運転するのは控えましょう。

 

 

妊娠中は変化が多くイライラする!自分を受け入れることも大切

 

妊娠中のイライラに「こんなにイライラしたくないのにどうして」と理不尽に思う方もいらっしゃるでしょう。

イライラのし過ぎは、ママ自身にとっても避けたいもの。まずは妊娠中はさまざまなストレスがかかりやすいこと、そしてそれを解消する手立てがいつもより減ることを知ってください。


そうすることで、イライラする自分を受け入れることができるかもしれません。


イライラするのは仕方ない、と受け止めつつ、いつも以上にストレスのかからない生活を心がけてみてくださいね。


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