妊娠7ヶ月。安定期最後の月です。

この時期頃から、お腹が苦しく感じることが増えてきたな…。

つわりのような吐き気がする…。なんて症状は出ていませんか?


子宮が大きくなることで胃が圧迫されてお腹が苦しく感じることがあるんです。


子宮が大きくなることで


・逆流性食道炎

・仰向けに寝れない

・腰痛

・息苦しい

・むくみやすい


といった身体の変化が出てきます。


これは子宮が大きくなることで臓器を圧迫したり、身体のバランスをとるためにいつもと違う筋肉を使ったりするからです。


お腹が苦しい時は


・横になる(食後すぐはNG)

・下着や服装を圧迫感が少ないものに変える

・消化のいいものを食べる


という対処法を試してみてください。


実際に妊娠中期~後期にお腹の苦しみ、胃酸過多で悩んだママの体験談と対策もありますよ!


この記事の目次


妊娠7ヶ月でお腹が苦しい原因は胃の圧迫


安定期なのにお腹が苦しい…。ムカムカしてつわりなのかしら?と不安になるママも多いでしょう。


妊娠7ヶ月ごろのお腹が苦しくなるのは胎児が成長し、子宮が大きくなることで胃が圧迫されるから。


この頃の胎児の身長は30~40cmになります。


妊娠していないときの子宮の大きさが高さ7cm・幅4cmほどなので、羊水を合わせると子宮はかなりの大きさになってきていることが推測できます。


子宮に胃が圧迫されることで、今までの食事量が胃に入らなくなったり、食べたものが押し戻されるような感覚があったり、といった苦しい症状が出てくるのです。


また、胎児も筋肉がついてくるので、胎動が激しくなってくるので胎動でさらに苦しい、なんてこともあります。



お腹の張りは産婦人科へ

お腹が苦しい、と言ってもいろんな症状があります。


いつもの食事量が食べられない、ムカムカしてつわりのような症状で苦しい場合は、胃の圧迫が考えられますが、お腹が張っている場合は要注意。


お腹が張る=子宮の収縮


です。

子宮の収縮運動は、早産につながる恐れがあります。

お腹がかたい、張っている場合は産婦人科に受診するようにしましょう。


また、思わぬ出血や腹痛の場合も産婦人科に相談するようにしてください。


妊娠7ヶ月ごろから起こりやすい5つの身体の変化


胃が圧迫されて苦しくなる頃には以下の5つのような変化が起こりやすくなります。


変化①逆流性食道炎

変化②仰向けに寝れない

変化③腰痛

変化④息苦しい

変化⑤むくみやすい


変化①逆流性食道炎

胃が圧迫され、食べ物が押し戻されるような感覚は胃酸が逆流している可能性があります。

胃酸が逆流すると、逆流性食道炎を起こすことも。


変化②仰向けに寝れない

お腹が大きくなってくると仰向けやうつぶせの状態で寝る姿勢がとりづらくなってきます。


変化③腰痛

胃を圧迫するほど子宮が大きくなってくると、子宮を支えるために背骨や骨盤周りの筋肉へ負荷がかかるようになってきます。


いつもと重心が変わることで姿勢が保ちづらいなど、腰痛になりやすい状態です。


変化④息苦しい

妊娠中のママの身体は胎児に栄養を送るべく血液の量が増えるため、心臓に負荷がかかっている状態。


そのためいつもより、息が上がりやすく息苦しくなります。


変化⑤むくみやすい

妊娠すると血液量が増えるなど身体の水分量が増えるため、むくみやすくなります。


子宮が大きくなってくると、足~心臓間の血流が圧迫されてしまうため足がむくみやすく、つることがでてきます。


胃だけじゃない!膀胱や心臓・横隔膜も圧迫されている


子宮が大きくなって圧迫するのは胃だけではありません。


他の臓器も圧迫しているため、お腹が大きくなるにつれマイナートラブルが起こる可能性があります。


膀胱を圧迫することで尿が貯めれず、頻尿になります。

尿漏れが起こる人もいます。


公益財団法人日本心臓財団は、横隔膜も押し上げられて心臓を圧迫することで、心拍数があがることもある、と言っています。

参考:「疾患別解説 妊娠中の頻脈」(公益財団法人日本心臓財団・2004年12月)


胎児に栄養をおくるべく、血液量が増え心臓に負荷がかかっている状態で、心臓が圧迫されていれば、すぐ息が上がるのも納得ですね。


ママにとっても胎児にとっても心臓への負荷がかからないようにすることが大切ですので、睡眠や休養をしっかりととるようにしましょう。


お腹が苦しい時の対策3つ


お腹が苦しい時に取りたい対策を3つご紹介します。


対策①横になる(食後すぐはNG)

対策②下着や服装を圧迫感が少ないものに変える

対策③消化のいいものを食べる


対策①横になる

妊娠中は疲れやすく、お腹の苦しみ以外の様々なマイナートラブルに見舞われます。

まずは、横になって休むことが大切です。


特に、お腹の張りの時も横になるように指示されます。


実際筆者も臨月に入る前に子宮頚管が短くなりはじめ、お腹の張りもあったためトイレ以外は自宅で横になる安静指示が出たことがありました。

これは、立った状態や座っている状態だと赤ちゃんが下に降りてきやすくなるため。


横になることで、赤ちゃんが降りてこないような姿勢をとりつつ、ママの身体を休ませるができるのです。


ムカムカや吐き気など、お腹が苦しい時も横になるようにしましょう。


横になるときに気をつけてほしいのはこの3つ。


・食後すぐ横にならない
・横になるときは左側を下にする
・少し角度をつける

食後すぐ横になると遺産が逆流しやすくなるため、逆流性食道炎になりやすくなります。


胃の構造上、右側を下にして寝ると、胃酸が逆流しやすくなるので、左側を下にして横になりましょう。

頭を少し上げるように角度をつけてあげるとさらにラクになります。


対策②下着や服装を圧迫感が少ないものに変える

マタニティウェアは必要ない、と今までやりくりしてきた人や、妊娠初期の体形でマタニティウェアを購入した場合、胎児の成長とともにママの体形が変化し、下着や洋服の圧迫感が原因で苦しいケースがあります。


ゆったりとしたマタニティ専用の下着や洋服に変えると、苦しさが軽減・治ることもあるので、着用している衣類の見直しをしてみてください。


対策③消化のいいものを食べる

消化のいいものを食べることで胃酸過多を防ぎます。

早食いは胃酸過多のもとですので、ゆっくり食べることを心がけて。

油っこいものや甘いものなどは避けて、バランスよく食べましょう。


夜ご飯は就寝の2時間前には済ませておくことで、横になった時の逆流を軽減します。


実際に胃酸の逆流を体験したママたちの声


妊娠中期~後期にかけて胃酸の逆流というマイナートラブルに悩まされた、というママたちの声を紹介します。


胃酸が逆流していた時期

妊娠中期~妊娠10ヶ月(正産期まで)


症状

お腹は空くが、食べるとムカムカして、胃や喉が熱くなり苦しかった。


対処方法

市販の漢方胃腸薬を飲んだ。寝るときは左側を下にして横になった。


(子どもの人数2人 30代前半)

胃酸が逆流していた時期

妊娠中期~妊娠8ヶ月ごろまで


症状

お腹は空いているのですが、調子に乗って食べると苦しくなったり胃痛に襲われたりした。

一度胃の辺りが痛み出すとなかなか治らず本当に辛かった。


対処方法

胃に優しい食事や、身体を冷やさないことを徹底した。


(子どもの人数1人 20代後半)

胃酸が逆流していた時期

妊娠8ヶ月~出産まで


症状

6ヶ月ごろまで続いた悪阻がやっと落ち着いたと思ったら8ヶ月ごろになると次は胃酸の逆流で常におえおえ〜って感じでした。

しかも食べないと気持ち悪くなるので食事のタイミングや量の調節が難しかったです!


対処方法

食事のタイミングや量を調節する

我慢


(子どもの人数1人 20代後半)


データ元:「妊娠後期アンケート VER2」実施期間: 2017年8月29日~8月31日 有効回答数132名


安定期でも無理しない!お腹はどんどん大きくなるのでストレスを減らした生活を


妊娠7ヶ月は妊娠中期最後の月。安定期のうちに色々やっておきたい。

そんな気持ち、よ~~くわかります。


後期になると、もっと体が重くなり、臨月になると出産まであと少しですから、安定期の今のうちに、というのは先を見据える冷静なママであればあるほどそう思われることでしょう。


でもお腹が苦しいという状態はママにとってストレス。

そしてそのストレスは胎児にとってもストレスである場合もあるのです。


休む

衣類のサイズ確認

消化にいい食事


を心がけることでストレスを減らしていきましょう。


お腹の苦しみ以外にも、膀胱や心臓など他の臓器も圧迫されるため、尿漏れや疲れやすい、足がつるなど妊婦の身体にはマイナートラブルはつきもの。


先のことを見据えることも大切ですが、今のトラブルも取り除く工夫も大切。


マタニティライフも後半です。

ストレスを減らして楽しみましょう。


自分で判断できない、判断に迷うお腹の苦しみやその他の症状は必ず産婦人科で相談してみてくださいね。