妊娠すると、ふとした瞬間に「息苦しさ」を感じることが多くなりませんか?


妊婦が息苦しくなりやすいのには原因があります。

身体的な変化・不安な状況に陥りやすい心理的状況、の2つが息苦しさの主な理由です。


実際筆者も妊娠中は少し歩いただけで息が上がる、と感じることが多くありました。

しかし、こまめに休んだり、リラックスする時間を設けたりすることで呼吸を整えてやり過ごしましたよ。


今回は【妊娠初期】【妊娠中期】【妊娠後期】の3つの時期別に息苦しい原因を紹介するとともに、息苦しさ解消方法もお伝えします。


この記事の目次


妊婦が息苦しくなる理由「身体的理由」「精神的理由」


妊婦になると身体が変化します。


息苦しさを感じることも多くなるのですが、それは身体と心が変わるから。


妊娠によって、赤ちゃんを成長させるためにママの身体は大きく変化します。

その変化に伴って出てくる不定愁訴のひとつが「息苦しさ」です。


また、妊娠、出産、産後の育児と、女性の取り巻く環境は一期に変化します。

その変化についていけず、不安になったり、悩んでしまったりすることで気持ち的に息苦しくなってしまうことがあげられます。


次項からは、時期別に息苦しくなる理由を細かくみていきましょう。


【妊娠初期】つわり・ストレス


妊娠初期の息苦しさはこの2つが原因です。


①つわり

②ストレス

①つわり

妊娠するとまずやってくる変化が「つわり」です。


人によって軽い人、重い人がいますが、ママびよりの過去の調査では97%のママがつわりを経験しています。

参考:「つわりはいつからいつまで?ピーク時期や症状&対処法まとめ」(ママびより)


つわりは吐き気や嗅覚過敏、といった息苦しさに繋がる症状が起こりやすいため、妊娠初期に息苦しさを感じる人もいます。



②ストレス

不安を感じると交感神経が優位になるため、息苦しくなります。


吐き気のつわり症状のある人は、外出のたびに「移動中に嘔吐したらどうしよう」といった心理的な不安を抱えることになり、息苦しさに繋がるのです。


はじめての妊娠で、きちんと育てられるのか、といった不安や、自分のキャリアアップについての不安等も抱え安い時期です。妊娠を喜んでいてもそういった不安はやってきます。



恐怖が交感神経を優位にする

自然科学研究機構生理学研究所の定藤規弘教授と九州大学病院心療内科の吉原一文講師らのグループによる研究で、恐怖の程度が大きければ大きいほど交感神経が優位になる、脳内の仕組みを明らかになりました。

参考:「恐怖による交感神経活動の脳内ネットワークが明らかに− 不安障害や自律神経失調症の予防や治療に期待 −(2016.07.14)」(九州大学)


つまり、不安(ストレス)を感じると、そのストレスに対処するため交感神経が優位になるのです。

交感神経が優位になると、呼吸は早くなり、心拍数は高くなります。

参考:「自律神経と心臓の関係」(名古屋ハートセンター)


そのため、不安(恐怖)を感じると息苦しくなるのです。


人によって不安の感じやすさは異なりますが、妊娠初期は身体も大きく変わる時期。

身体の中に、今までなかった臓器(胎盤)をたった数ヶ月で作ろうとするわけです。

同時に、胎児の身体も作っていくので、お腹のふくらみはなくとも、目まぐるしい変化が日夜続いています。


その変化についていけず、不安を感じやすい時期ですので、息苦しさを感じたらまずは大きく深呼吸をしてみましょう。


【妊娠中期】心拍数(血液量)・ストレス


妊娠中期になると、つわりがおさまってきますが、息苦しさはおこります。


①心拍数(血液量)

②ストレス

①心拍数(血液量)

胎盤が完成すると、赤ちゃんに栄養をおくるべく心拍数が上昇します。


女性の心拍数(安静時)は65~75程度です。

しかし、胎盤完成以降は心拍数は90を超えることも増えてきます。


心拍数とは1分間の心臓の拍動の数。

運動したり、緊張したりすると心臓の「ドキドキ」が早くなりますよね。

このドキドキが心拍です。


妊娠中は、安静時も常にウォーキングをしているような心拍数ですので、少し移動をするだけでも息が上がりやすい状態なのです。


筆者も妊婦健診の時に毎回、血圧と心拍数を計測していましたが、90前後でした。

妊娠中に住んでいたところがエレベーターなしの4階でしたので、階段の上り下りだけでも軽く息切れしていましたよ。


心拍数をあげると同時に、赤ちゃんへ栄養をおくるため血液量も増えていきます。


普段よりもたくさんの血液を体中に循環させなくてはいけませんので、体中に血液を送り出す役割をしている心臓の拍動が増えるは自然なのです。


②ストレス

つわりがなかなかおさまらない、思った以上の妊娠トラブルなど、妊娠中期も不安や悩みはつきものです。


初期と同様、不安が大きいと交感神経が優位になり、息苦しさに繋がります。


【妊娠後期】子宮の圧迫・心拍数(血液量)・出産への不安(ストレス)


妊娠中の息苦しさを感じる人がもっとも多いのがこの「妊娠後期」です。

何故なら妊娠初期中期よりも息苦しさが起こりやすい要因が多い時期だからです。


①子宮の圧迫

②心拍数(血液量)

③出産への不安

①子宮の圧迫

妊娠後期になると、子宮が胃や肺など他の臓器を圧迫します。


妊娠前の子宮は長さが7cm。幅が3~4cm程度。

その子宮が妊娠後期には長さ36~40cm、幅24cmの大きさになります。


肺が押し上げられることで、呼吸が浅くなり、息苦しさに繋がります。


②心拍数(血液量)

妊娠中期同様、心拍数が高いため息が上がりやすくなります。

妊娠中期より心拍数が落ち着く人もいますが、妊娠前より心拍数は高いままです。


③出産への不安

妊娠後期になると、出産が近づいてきます。


出産して赤ちゃんに会いたい、と思う反面、陣痛や出産時のトラブル、などに漠然と不安や恐怖を感じ安い時期。

また陣痛はいつ始まるかわからないため、緊張しやすい時期でもあります。


時期にかかわらず、不安が大きいと息苦しくなりますが、産前は特にゆらぎやすい時期です。


息苦しさ解消に効く5つの方法


身体的にも精神的にも息苦しくなりやすいですが、出来るだけ息苦しくない状態を保ちたいもの。


ママも息苦しいのはイヤですし、ママが息苦しい状態が続くことは、赤ちゃんにとっての息苦しさにも繋がるからです。


息苦しさを解消するにはこの5つの方法があります。


①休む

②リラックス

③絞め付ける服は控える

④食べる量に気をつける

⑤深呼吸をする

①休む

まずは休息です。しっかり休みましょう。

妊娠中は今まで普通に行っていた家事をするだけでも息切れします。

少し息切れしだしてきたな、拍動が早くなってきたな、と感じたらこまめに休憩しましょう。


通勤やお出かけなどは、こまめに休憩がとれるように時間に余裕を持つ意識を。


②リラックス

リラックスも大切です。リラックスすることで副交感神経が優位になります。

心拍数も落ち着きやすくなります。


就寝時や入浴時、食後など、副交感神経が優位になりますので、ゆったりとリラックスしてみて。


とはいえ、妊娠中のため長風呂は心拍数をあげてしまう原因になりますのでご留意ください。


なお、リラックスすると胎動をとても感じやすいです。


筆者も就寝前のリラックスタイムの時に一番胎動を感じていました。

そして、その胎動に嬉しくなってさらにリラックスしたことを今でも覚えています。


③絞め付ける服は控える

絞め付けのきつい服は息苦しさのもとです。

お腹のふくらみが出てきたらマタニティウェアを着るようにしましょう。


④食べる量に気をつける

妊娠後期になると子宮が胃を圧迫します。


そのため、たくさん食べてしまうと、胸やけしやすく息苦しさに繋がります。


腹八分目を心がけましょう。


⑤深呼吸をする

呼吸が浅いと、十分な酸素を取り込むことができず、息苦しくなります。

深呼吸をすることでしっかりと酸素を取り込みましょう。


また、深呼吸は副交感神経を優位にさせるので、リラックスにも繋がりますよ。

参照:「毎朝10回の「深い呼吸」で体が変わる(2016/10/14発売)」(藤麻美子)


発熱や咳症状などが伴う息苦しさは病院へ


妊娠すると息苦しくなるもの、と知ったママが陥りやすいのが「息苦しいけど妊婦だから」と、病気に気づかないことです。


当たり前ですが妊婦であれど、病気になります。


風邪もひきますし、胃炎にもなることもあります。

インフルエンザなどの季節の感染症にかかってしまう方もいるでしょう。


筆者も第二子を妊娠中に一度風邪をひきました。

(余談ですが、妊婦加算が合ったタイミングなので、内科受診で妊婦加算がついていました)


発熱や咳症状が伴う場合は、妊娠が理由の息苦しさではありません。

腹痛を伴う場合は病気の可能性もありますが、胎児に何かが起こっている可能性もあります。


息苦しさ以外に熱や痛みの症状があるときは、必ず病院を受診するようにしてください。


息苦しさは赤ちゃんをお腹で育てている証拠


息苦しさは、妊娠による身体の変化「つわり」や「心拍数の増加」「子宮の圧迫」など身体的原因と不安などの精神的な理由によって起こります。


妊娠している身体である以上、息苦しさは起こってしまうもの。

しかし、赤ちゃんを育てているからこその変化なのです。

女性の身体って偉大ですね。


そして慣れない変化に、不安が募るのも当然のことでしょう。

とはいえ、息苦しいのはママにとっても赤ちゃんにとっても避けたいものです。


妊娠中はいつもと違う状態です。


早めの


①休む

②リラックス

③絞め付ける服は控える

④食べる量に気をつける

⑤深呼吸をする


対策が息苦しさ軽減につながりますので、無理せずまずは深呼吸からはじめてみてくださいね♪