生後3ヶ月になると、毎日の生活で遊びを取り入れていきましょう。

この時期になると情緒が発達し、ママやパパが遊んであげることでどんどん笑顔がでてきます(社会的微笑)


生後3ヶ月の赤ちゃんの発達に応じた遊びのアイデアを、2児のママである筆者が解説。

ぜひ参考にしてみてくださいね♪


さらに発達の目安や遊ぶ時間、遊ぶ時の注意点などについても触れていますので、合わせてごらんください。

この記事の目次


【遊び方別】生後3ヶ月の赤ちゃんが喜ぶ!遊びのアイデア集

(筆者の息子。ベビージムで揺れるおもちゃに注目中)


生後3ヶ月の赤ちゃんの発達に沿った遊びを取り入れてあげることで赤ちゃんは大喜び。

生後3ヶ月の遊びは大きく分けて以下の3つです。


①腹ばい遊び

②あやし遊び

③おもちゃ遊び


①腹ばい遊び
首がすわる2~3ヶ月頃から腹ばい姿勢にすること。
最初は短時間、少しずつ時間を増やし次の発達課題である「寝返り」へと繋げていきます。


②あやし遊び
生後3ヶ月頃になると、ママがあやすと笑ってくれるようになってきます。
これは「社会的微笑」といいます。
あやし遊びは、ふれあい遊びや発声遊びといった親子の一対一での交流です。
遊びを通じた交流で笑いを共有し親子の絆を深めます。


③おもちゃ遊び
おもちゃを使って遊ぶこと。生後3ヶ月になると視覚や聴覚の刺激に興味が出てきます。
目で追ったり、触れたり、口に入れたりを楽しみます。


①腹ばい遊びのアイデア

(筆者の息子。まだしっかりと頭は上がらない。)


1.クッションで支える

腹ばいの赤ちゃんの上半身の下にバスタオルを丸めて畳んだものや細長いクッションを入れることで手を使って遊ぶことができます。

クッションなどで口や鼻がふさがれていないか常に確認するようにしてください。


2.子どもと目線合わせ

頭をあげた姿勢が保てるように、子どもの目線に合うように低い姿勢をとり、目線を合わせてあやします。


3.ぬいぐるみでもしもし

頭をあげた姿勢が保てるように、子どもの目線にぬいぐるみを持っていき、「もしもし」「こんにちは」などと話しかけます。


②あやし遊びのアイデア

(筆者の息子。パパにあやし遊びをしてもらってご機嫌)


1.いないいないばぁ

手で顔を隠し、「いないいないばぁ」の掛け声とともにママの顔を見せます。


★筆者のワンポイントテクニック

変顔をしなくても笑ってくれます!

さらに成長すると、片方の手だけあける、手と手の隙間からちらりと覗く、といった応用を取り入れるとよく笑ってくれますよ。


2.あくしゅあくしゅ

子どもの手を握り、「あくしゅあくしゅ」といいながら、腕を上下にやさしく振ります。


3.ばんざーい

子どもの手を握り、「ばんざーい」といいながら、腕を頭の横まで上げます。

 

4.たかいたかい

子どもをしっかりと抱え上にあげます。

急にすると怖がる子もいますので、座った状態ではじめてみましょう。

また激しく上下に繰り返したり、手をはなしたりすることは危険です。


5.くすぐりあそび

「こちょこちょ」などの掛け声をかけながら、腕や足、胴体などをやさしくくすぐってあげます。


★筆者のワンポイントテクニック


「とことこ」という掛け声で、人差し指と中指を足に見立てて、赤ちゃんの身体の上をお散歩するのも喜んでくれますよ。 


6.赤ちゃんの声まねっこ

生後3ヶ月になると声帯を使えるようになってきます。

「あー」「うー」といったクーイングも新生児の頃に比べると変化が出てくるでしょう。

赤ちゃんが発生したら、その真似をして返します。

おしゃべりしている気分になって赤ちゃんはご機嫌に。

発語が多いと、喃語の進みも早いですよ。


★筆者のワンポイントテクニック

2歳差育児です。上の子が下の子のクーイングを真似ると、なぜかクーイングで会話が続き、下の子はにっこにこの笑顔!!

 そのおかげか、下の子は発語が早く、10月生まれにもかかわらず1歳クラスの中で誰よりもしっかりとお話しできていた、と当時の担任の先生が太鼓判を押してくれていました。


7.唇ぶるぶる

唇を震わせるように「ぶー」っと息を吐き出します。

ママの口から不思議な音が出るので、赤ちゃんは興味津々。


舌を巻いて上あごにあたるように震わせて「ルルルル」と音を出すとまた違った音が出ますよ。


8.あしながくなーれ

筆者が子ども達の足が長くなりますように、と願いながらやっていた遊びです(笑)

「あしながくなーれ」と唱えながら、太ももから足先までをなでるだけ。


他にも「おおきくなーれ」と肩から足先までなでるといったことをしていました。


声をかけながらなでることで、なでられる「快」の状態とときにはママの声が聞こえる、と理解し、よりママのことが大好きになりますよ。

もちろん、パパやそのほかの家族もOK!

声をかけてどんどん撫でてあげましょう。


9.息あて

ほっぺたや手のひら、足の裏などにやさしくふっと息を吹きかけます。

その刺激がくすぐったく赤ちゃんは大喜び。

お腹や腕など、面積の大きいところでママの口を赤ちゃんの肌にくっつけて吹きかけると「ぶー」という音とともに、くっついた部分が震えることで楽しくなって笑ってくれます。


10.手遊びうた

歌を歌いながら、リズムに合わせてなでたり、あくしゅあくしゅをしたりします。


★筆者の手遊びうたリスト

・いっぽんばしこちょこちょ

・おばけなんてないさ

・オリジナルソング


子どもが好きな曲はお子さんによって違います!

うちの子は0歳の時は「おばけなんてないさ」がお気に入りでした。

お子さんの反応をみて、好きなうたのリズムに合わせて体を動かしてあげてみてください。


③おもちゃ遊びのアイデア

(筆者の娘。フェルトのモービルに釘付け)


1.つりおもちゃ

 モービル、オルゴールメリー、ベビージムなど


産まれた時から使えるおもちゃです。

生後3ヶ月ごろになると「自分で触る」という欲求が生まれてきます。


・手の届く位置

・触れたり、なめたりしても安全なもの


上記に気をつけててください。

家事や、ママがホッと一息つきたいときにおすすめのおもちゃです。

★筆者のワンポイントテクニック

おもちゃのコストを抑えるなら手作りがおすすめ。

モービルは自分で作ることのできるおもちゃです。

100円均一でフェルトを購入し、季節のオーナメント風にカットします。

刺繡糸でタオル掛けにくくりつけ、バウンサーの上でゆらゆらさせると夢中で見てくれていました。

まだ視力が弱いので「赤」「青」とはっきりした色合いのものを選びましょう。


2.振るおもちゃ

 ガラガラ、歯固め、オーボールなど


握っておもちゃを振ることで、筋肉をつけていき、可動域を広げていきます。

振ると音が鳴るおもちゃは意欲を駆り立てます。


★筆者のワンポイントテクニック

こちらも手作り可能!

しっかり握ることができる月齢であれば、おかしの空き缶などに誤飲しないサイズの小物を入れて振るだけで楽しめます。

(我が子が生後10ヶ月頃、USJのお土産のミニオンのクッキー缶にミニオンの木製ドミノを入れて振って大爆笑していました)

生後3ヶ月ではまだ握力もないので、蓋つきのプラスチックマグカップ(100円均一に売っています)に小物を入れてみてください。


3.触れるおもちゃ

 歯固め、オーボール、布絵本など


いろんなものを触れて確かめる時期です。
カシャカシャとなる布絵本はその音と完食に夢中になるお子さんも多いです。

歯がはえてくるのは生後半年ごろと少し先ですが、口に入れてものを確かめる時期でもありますので歯固めのおもちゃもおすすめです。


 

生後3ヶ月でできること【発達と成長】

(筆者の娘。つかんでまじまじ見る様子が多かった)



生後3ヶ月頃の赤ちゃんができるようになるのは以下の通り。


・首がすわりはじめる

・仰向けの姿勢で左右対称的な姿勢がとれるようになる

・ガラガラなどのおもちゃを両手で1分以上持てるようになる

・持っているおもちゃを取り上げようとすると少し抵抗する

・あやしかけに微笑み返す(社会的微笑)

・仰向けの姿勢で上下・左右に動くものを線で追視する

・そばを通る人を目で追う


少しずつできることが増えてくる時期ですね。


特に微笑みを返してくれる社会的微笑があることで、パパやママも「笑ってくれた!」とうれしくなってしまいますよね。

情緒が成長している証拠なので、この時期にあった遊びを通じてたくさんの笑いを共有しましょう。


しかし、一方でまだ昼夜の区別はついていません。

そのため、ママの睡眠不足は続いている人も多いでしょう。


出産の影響は産後1年は続くとも言われていますので、無理のないようにしてください。


3~4ヶ月健診ではこんなチェック有!

☑あやすとよく笑いますか。

☑動くものを目で追いますか。

☑首は座りましたか。

☑手やおもちゃを口に持っていき、なめたりしますか。


上記のようなアンケート項目がありますので、遊びながらお子さんの様子を観察しておきましょう。


生後3ヶ月の赤ちゃんと遊ぶ時の5つの注意点

(筆者の息子。ガラガラを一生懸命持っている)


我が子が微笑み返してくれるようになってくると嬉しくて、もっといろいろしてあげたい!と思うことも出てきます。

しかし、発達に応じた遊びでないと思わぬ事故を招く原因になります。

以下の5つの点に注意しましょう。


①おもちゃは口に入って安全なものを選ぶ

②遊ぶ時間は「日中」「機嫌のいいとき」

③遊び=スキンシップ

④遊び=発達を促す

⑤揺さぶられ症候群などに注意


①おもちゃは口に入って安全なものを選ぶ

口にものを入れて感触を楽しむ時期です。

口に入って安全なものを選びましょう。


②遊ぶ時間は「日中」「機嫌のいいとき」

赤ちゃんとの遊び時間は30分程度のママが多く、平均的には1時間程度です。

参考:「赤ちゃんとの家遊びは1日どのくらい?ねんね期からたっち期の家遊び(2020/3/22 更新)」(teniteo)


しかし、遊び時間は何分まで、といった目安はありません。

大切なのは「日中」であることと「機嫌のいいとき」です。

まだ昼夜の区別はついていませんが、この先徐々に身につけていきますので、昼間は活動時間であることを学ぶためです。

そして、ぐずっている時は、眠たかったり、お腹がすいていたりと不快な時。

不快を取り除いてから遊ばないと、楽しむことはできませんよね。


③遊び=スキンシップ

遊び、というと道具を使って遊んだり、おままごとのように交流を楽しむイメージがありますが生後3ヶ月の赤ちゃんにとってはスキンシップが遊びでもあります。

何故なら、スキンシップによって心の安定を図っているからです。

抱っこや授乳とは違うスキンシップを通じて、赤ちゃんの心を成長させていきましょう。


なお、赤ちゃんだけでなく大人にもスキンシップは心が落ち着く、という効果があります。


④遊び=発達を促す

乳幼児期は遊びを通じて成長する時期です。

無理のない範囲で「腹ばい遊び」を取り入れていきましょう。


⑤揺さぶられ症候群などに注意

赤ちゃんは筋肉が未発達です。特にこの時期は首がすわりはじめの時期。

激しく揺さぶられると、脳が衝撃を受けて、脳に大きな障害が起こることがあります。


頭の骨もまだ固まっておらず、やわらかい時期です。

高い高いなど赤ちゃんの全身を使った遊びは激しくならないように注意しましょう。


生後3ヶ月は笑いの共有!遊びで親子の絆を育もう


生後3ヶ月の遊びはこの3つ。


①腹ばい遊び

②あやし遊び

③おもちゃ遊び


どの遊びでもスキンシップや声掛けといった親子の交流を大切にしてください。

そうすることで、成長を促すとともに、安定した心の成長にも繋がります。


笑いあうことは、人付き合いでは心地よい関係である証拠です。

小さなうちから、遊びを通じて笑いあうことで親子の絆はさらに強くなります。


とはいえ、生後3ヶ月の頃はまだまだママの身体も不調が出やすい時期。

頑張りすぎてダウンしてしまっては元も子もありません。


適宜、つりおもちゃなどで子どもの興味関心がおもちゃに向いているタイミングでママがホッとする時間をとることも忘れずに。