子どもが生まれる前に夫婦や友人と旅行に行きたい、と考える人も多いですよね。


妊娠中の旅行はいつからいつまでならOK!という基準はありません。

妊娠中のどの時期であっても妊娠中の旅行は自己責任になります。


妊娠中に旅行に行きたい人は必ず産婦人科医や助産師と相談してください。


自己責任、と書きましたが筆者は二回の妊娠中とも国内旅行に行き、トラブルなく楽しみました。


妊娠中の旅行はリフレッシュにもなりますし、夫婦の絆を深めることにも繋がります。


今回は筆者の経験を踏まえつつ、妊娠中の旅行について解説します♪


この記事の目次


妊娠中の旅行は「自己責任」!移動手段からみる旅行時期の目安は「妊娠中期」まで


まず、妊娠中はいつからいつまで旅行に行けるのかしら?と考える妊婦さんも多いと思います。


結論から言いますと、いつからいつまでの間は行ってOK!という時期はありません。

何故なら妊娠中はいつ何が起こるかわからないからです。

そのため妊娠中の旅行は自己責任。


筆者も妊娠中に旅行や長距離移動をしましたが、事前に必ず産婦人科の担当医と相談してから行きました。


飛行機搭乗に規定あり

とはいえ、目安は欲しいもの。

旅行に欠かせない「移動手段」に注目してみましょう。まずは飛行機です。


国土交通省によると


国内線:出産予定日より28日以内

国際線:出産予定日より36日以内


上記の日程は搭乗に際して各航空会社による条件規定があります。

つまりそれだけリスクの高い時期であるということ。


出産予定日は40週0日ですから、36週1日以降(国際線は35週1日)のフライトは避けましょう、ととらえることができるので、旅行や里帰り出産の移動は36週目より前に行くのがよさそうです。

参考:「航空機利用に関する質問」(国土交通省)

新幹線には規定なし

なお、国内の長距離移動で飛行機とよく比較される新幹線ですが、新幹線には妊婦の乗車に関する規定はありません。


長距離フェリーは乗船NGの時期あり

長距離フェリーは条件が一番厳しい移動手段です。


航路にもよりますが、株式会社フェリーさんふらわあが運航している大阪ー志布志(鹿児島)航路は妊娠8ヶ月(28週)以降は乗船ができません。

参考:「ご妊娠中のお客様、小さなお子様をお連れのお客様」(フェリーさんふらわあ)


他の航路やフェリー会社も臨月以降の乗船をNGにしているところも多く、妊娠時期に関わらず予約の際などに妊娠中であることを申告する必要が多く見られました。


車の運転はには制限なし

自家用車の運転については妊娠による制限はありません。

筆者も出産の2日前まで運転していました。

しかし、旅行などの長距離運転は生後8ヶ月までにしていました。


 

旅行の移動手段別でみると、妊娠後期以降は医療に繋がりにくい状況に長時間いる(飛行機の上や船の上)ことが推奨されていないことがわかります。


そういった意味では、遠出の旅行は妊娠中期(妊娠7ヶ月)ごろまでにしておくのがひとつの目安と言えるでしょう。


妊娠中におすすめの旅行時期は「妊娠中期」!時期別の旅行のポイント

第一子妊娠中の筆者。尾瀬にて。


妊娠中の旅行は自己責任です。


とはいえ、出産するとしばらく旅行に行きにくくなりますので、体調がよければ旅行に行っておきたい気持ちはよくわかります。

筆者も全く同じ気持ちだったからです。


そのため、筆者は妊娠中の旅行(マタニティ旅行)は医師と相談の上で、経験済みです。


都内在住の筆者が妊娠中に行った旅行先は以下の通り。


◆妊娠初期

 ・実家に帰省(新幹線利用)※第一子妊娠時

 ・札幌雪祭り旅行(北海道)※第二子妊娠時、自覚前

 ・実家に帰省(新幹線利用)※第二子妊娠時


◆妊娠中期

 ・鋸山旅行(千葉県)※第一子妊娠時

 ・尾瀬旅行(群馬県)※第一子妊娠時

 ・避暑地旅行(新潟県)※第二子妊娠時


◆妊娠後期

 ・里帰り出産のため帰省(新幹線利用)


妊娠中期・後期に訪れた旅先はどこもすべて初めて行く旅行先でした。

この経験をもとに妊娠中におすすめの時期や旅行先を解説していきます。

 

一番おすすめは「妊娠中期」

妊娠初期、中期、後期の中で一番旅行におすすめな時期は「妊娠中期(妊娠5ヶ月~7ヶ月)」です。


つわりがなく、胎盤が完成しており、妊娠初期に比べると流産のリスクが下がります。

またお腹もそこまで大きくなっておらず妊娠後期に比べると母体への負担も少ない時期だからです。


妊娠初期はつわり前がおすすめ

妊娠初期の旅行のしづらさは「つわり」です。

妊娠しているしていないに関わらず、吐き気があるときに旅行は行きたくないですよね。


また妊娠初期は胎盤ができておらず、流産のリスクも高い時期です。

普段とは違う長距離移動が思わぬ負担になることもあります。


そのため、つわりが始まる前が無難です。

この時期であればそもそも妊娠していることすら気づいていないことも多いので、気兼ねなく旅行に行かれているケースが多いでしょう。


★筆者の体験談  

第一子の時は特に問題がなかったのですが、第二子の時は新幹線の移動ではじめて酔いました。

さらに子宮内で出血が起こり、安静指示が出てしまう事態に。  


第一子の時に大丈夫だった新幹線での長距離移動も、第二子の時は子連れということもあり負担が大きかったようです。


妊娠中期はリラックスできるところ

体調が安定しており、胎児の成長にも問題ないようでしたら旅行のベストタイミング。

旅行先はご自身がリラックスできるところがおすすめです。

のんびりと緑を見つめたり、波の音を聞いたりなど自然と触れ合うことでリラックスできますよ。


人混みが多いところや、酷暑、極寒の環境はストレスが大きくなりますので避けましょう。


★筆者の体験談

登山が趣味だった筆者はハイキングができる旅行先をチョイス。

もちろん、産婦人科医のOKをもらっての旅行です。

妊娠中のウォーキングはリラックス&リフレッシュになりますよ。


妊娠後期は近距離旅行を

妊娠後期はお腹も大きく、負担がかかる時期です。

遠距離の旅行より近距離での旅行が無難です。


また、臨月以降はいつ生まれてもおかしくないため、おすすめしません。


★筆者の体験談

里帰り出産でしたので妊娠9ヶ月で新幹線に乗って移動しています。

必ず夫についてきてもらっていました。


運転は好きなのでストレス解消にしていましたが、運転が苦手な人やストレスになる人は運転は出来るだけ避けて。


妊娠全期にわたって近距離の日帰り旅行

妊娠中にわざわざリスクが高くなる旅行をしなくても、近距離でも新しい発見があるかもしれません。


結婚を機に東京に引っ越してきた筆者は、妊娠中にディズニーランドや、東京湾のランチクルーズなど日帰りで楽しめる旅行を妊娠中に満喫していましたよ。


意外と行っていないスポットがあるものですので、妊娠のタイミングで日帰り旅行を楽しむのもおすすめ。


妊娠中に旅行する際の5つの注意点


妊娠中に旅行に行くなら以下の5つの点に注意してください。


①医師の許可を得る

②旅先の医療機関を調べる

③旅先の気候や環境に合わせて対策をする

④無理のないスケジュールを組む

⑤体調不良を感じたらキャンセル


①医師の許可を得る

妊婦健診などの際に必ず産婦人科の先生に旅行の相談をしてください。

医師が許可ができない場合はそれだけリスクの高い妊婦さんであるということです。


②旅先の医療機関を調べる

旅先でもしものことがあった場合にすぐに駆け込める医療機関を調べておきましょう。

母子手帳も必ず携帯してください。


③旅先の気候や環境に合わせて対策をする

旅先によっては生活圏と気候が異なる場合があります。

事前に調べて準備をしておきましょう。


④無理のないスケジュールを組む

妊娠前と同じスケジュールで旅行を組むと負担が大きい場合があります。

無理ないスケジュールを組むようにしてください。


⑤体調不良を感じたらキャンセル

妊婦の体調不良はママの身体だけでなく、胎児にも影響があるかもしれません。

体調不良を感じたら、旅行をキャンセルする勇気も忘れないで。


旅行中にお腹の張りや体調不良を感じた時も同様です。宿泊先で無理せず休息しましょう。


【体験談】妊娠中だからあきらめた旅行

第二子妊娠中の筆者。東京湾でクルーズ。


妊娠中に旅行に行ったことがある筆者ですが、同時に旅行をあきらめた経験もあります。


それは第一子妊娠中、妊娠6ヶ月頃に行く予定だった「海外(オーストラリア)旅行」です。


あきらめた理由「医師との相談の結果、不安があったから」

第一子の妊娠がわかる前にオーストラリア旅行を計画していました。

時期的には妊娠6ヶ月頃でしたので体調が安定していればいけると思い、妊娠初期の頃の妊婦健診で医師に相談。


すると医師からはこのように言われました。


・海外旅行で何があっても自己責任

・どの時期でもおすすめはしない

・よく行き慣れている国、あちらに家族や身内がいるなら旅行もあり

・はじめての国では、言語や文化の壁で何かあった時に対処が遅れる

・最悪、現地で入院出産になった時に対応できるのか


これらを考えて旅行計画を、との助言をいただき、オーストラリアにはまだ行ったことがなかったためあきらめることにしました。


海外旅行はあきらめましたが、その分国内旅行に切り替えることでマタニティライフを楽しんだのです。


妊娠中に旅行に行くときのアドバイス

第1子妊娠中の筆者。ドナルドにお腹をなでてもらえて感激…!


筆者が妊娠中に旅行した中で、トラブルなく旅行をするために気をつけたのは以下の7つ。


①産婦人科が近くにあるところを旅行先にする

②慣れない旅行先はやめる

③こまめなトイレ休憩

④日焼け対策はしっかりとする

⑤水分補給を忘れずに

⑥お腹の張りを感じる時など体に異常があるときは無理しない

⑦妊娠中は乗り物酔いになりやすい


特に産婦人科とトイレスポットはしっかりと調べました。
また体調を整えるために睡眠時間もたっぷりとっていましたよ。


妊娠中の旅行は中期がいい!自己責任だけど楽しい思い出になる!


妊娠中の旅行は「妊娠中期」がおすすめです。

体調が比較的安定している時期だからです。

そのため、安定期とも言われています。


しかし、妊娠中に「必ず安全で安定している」時期というものはありません。

そのため、妊娠中の旅行は自己責任です。


準備が不十分だったり、大丈夫だろうの軽い気持ちで旅行に行ったりするとトラブルに繋がる可能性もあります。

もしものことが起こらないように、できる限りの準備をすることでマタニティ旅行は楽しむことができますよ♪


旅行にはリフレッシュ効果があります。

非日常の中で夫婦二人で過ごす時間を持つことで夫婦の絆が深まるでしょう。

産後は子育てで夫婦のすれ違いが起きやすい時期ですので、産前旅行で絆を深めるのはいいことですね。



妊娠中の旅行は


①医師の許可を得る

②旅先の医療機関を調べる

③旅先の気候や環境に合わせて対策をする

④無理のないスケジュールを組む

⑤体調不良を感じたらキャンセル


上記5つの注意点を念頭に置いて準備をすれば楽しい思い出になります。

妊娠中も体調がよければ存分に楽しんでいいのです。

旅行を楽しめる体調の人は、ぜひ満喫してみてくださいね。