離乳食初期から使える小松菜はカルシウムと鉄分が豊富な緑の野菜です。


1年中市場に出回っていますので、生まれた季節に左右されずに使えます。

離乳食の初期から食べることができるため、どの時期でも手軽に取り入れることができる野菜なのです。


今回は小松菜のメリットや離乳食に取り入れる時の下処理方法や量などの基本情報から、似ている野菜「ほうれん草」とはどう違うのか比較してみました。


この記事の目次

離乳食初期から使える「小松菜」の5つのメリット


小松菜を使った離乳食は以下の5つのメリットがあります。


①アクが少ないから食べやすい

②カルシウムが摂れる

③鉄分が摂れる

④彩りが鮮やかになる

⑤一年中出回っているから手に入れやすい


①アクが少ないから食べやすい

小松菜はアクが少ないため、クセがなく苦味も少ない野菜です。

そのため、離乳食期の赤ちゃんも食べやすいのでおいしく食べてくれます。


②カルシウムが摂れる

小松菜はカルシウムが豊富な野菜です。

カルシウムは骨・歯をつくるのに必要な栄養素。


離乳食の頃には乳歯が生えてくる時期ですね。

身体の成長も著しい時期ですので、骨をつくるのに必要なカルシウムを離乳食からしっかり摂ることができます。


③鉄分が摂れる

小松菜は鉄分も豊富で、似た野菜のほうれん草よりも多く含んでいます。

離乳食期は実は「鉄分」が不足しやすい時期。


ママびよりWEBを運営するカラダノートが手がけているアプリ「ステップ離乳食」の監修をしてくださっている小児科医ママによると、鉄分不足は「鉄欠乏性貧血」という貧血を引き起こすことになります。


鉄欠乏性貧血の状態になると、疲れやすい、イライラ、倦怠感、めまい、息切れ、肌のかさつきなどの症状がみられます。


筆者も10代の時に鉄欠乏性貧血症と診断されたので、上記の症状はよくわかります。


しかし、乳幼児は、そのような症状を訴えることができません。


赤ちゃんが疲れているようにみえたり、ぐずっていたり、肌荒れが目立ったりしてもそれが貧血による症状なのかどうかを見極めることは難しいですよね。


そのため、鉄欠乏性貧血にならないように離乳食で鉄分を摂ることはとても大事なのです。


 

④彩りが鮮やかになる

小松菜は緑が鮮やかな野菜です。

食事は色味でも楽しむことができます。


とりわけ、離乳食期の赤ちゃんはまだ視力も未発達。


色鮮やかなものに興味を持ちやすいため、小松菜が入ることで離乳食の色味のバラエティが増えます。


⑤一年中出回っているから手に入れやすい

小松菜は1年中市場に出回っている野菜のため、季節を選ばず使用することができます


小松菜の旬・栄養素について知ろう


小松菜は1年中で回っている野菜ですが、旬は「冬」です。


江戸時代のころに「小松川」という地域で栽培されていたためこの名がついたと言われています。

ちなみに「小松川」は現在の東京都江戸川区らへんの地域です。

筆者は江戸川区に住んでいたのですが、確かに小松菜畑は多くありましたよ。


小松菜の栄養素

カルシウムと鉄分が多い野菜、小松菜の栄養素は以下になります。



エネルギー カルシウム βカロチン 葉酸
ビタミンC
単位 kcal mg mg μg μg mg
13 170 2.8 3100 110 39
ゆで 14 150 2.1 3100 86 21

※可食部100g当たりに含まれる成分




参考「食品成分データベース・こまつな(生・ゆで)」(文部科学省)


牛乳のカルシウムが100gあたり110mgですので、小松菜にカルシウムがたっぷり含まれているのがよくわかります。


おいしい小松菜の見分け方

おいしい小松菜の見分け方は以下の通り。


・緑の色が濃い

・根元が太い

・葉先までピンとしている

・みずみずしい


離乳食だけでなく、大人の食事でも料理に使う食材はおいしく新鮮なものがいいですよね。

上記の項目を参考に、スーパーに並ぶ小松菜を選んでみてください。


【離乳食時期別】小松菜の下処理方法


離乳食で小松菜を使う際の下処理はとってもカンタン。


しっかりと茹でる、これだけです。


そのあと、離乳食の進み具合に合わせてすり潰したり、カットをしたりします。

時期によっては葉先のみを使うようにしてください。


【離乳食初期】

★はじめのころ

葉先をやわらかく茹でる。

茹でた葉先を丁寧にすりつぶしてお湯で滑らかになるようにのばす。


★慣れてきたら

葉先をやわらかく茹でる。

ごく細かいみじん切りにする。


【離乳食中期】

★はじめのころ

葉先をやわらかく茹でる。

みじん切りにする。


★慣れてきたら

葉先をやわらかく茹でる。

3㎜サイズにカットする。


【離乳食後期】

葉先を茹でる。

3~5㎜程度にカットする。


【離乳食完了期】

茹でてから、5㎜~程度にカットする。


【幼児食】

茹でてから、2㎝程度にカットする。


参考:「HAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション ・2013年10月9日発売) 



小松菜を使った離乳食で注意したい点


小松菜は年中を通して離乳食に取り入れることのできる野菜で、下処理もゆでが基本のため、手軽なのですが気をつけてほしい点があります。


①しっかり洗ってから茹でる

小松菜はしっかりと水洗いし、汚れを落としてからゆでるようにしましょう。

土や泥がついていることもあります。


②茹でてから切る

小松菜は茹でてから切るようにしましょう。


その方が栄養素が抜け出しにくいからです。

ただし、離乳食の時期によっては葉先だけを使用します。


その時期は葉と茎を分けてカットし、葉先だけを茹でます。そのあとで葉先を時期に応じたサイズに調理していきます。


【比較】小松菜とほうれん草の違い


小松菜とよく似た食材で「ほうれん草」があります。


ほうれん草も離乳食に使うことのできる野菜ですが、どのように違うのか比べてみました。


小松菜 ほうれん草
離乳食で使える時期 離乳食初期から 離乳食初期から
味のクセ クセがなく、苦みが少ない 少しの苦み、味が濃い
アク

あまりない

アク抜きが必要
カルシウム(100gあたり) 170mg 49mg
鉄(100gあたり) 2.8mg 2.0mg
葉酸(100gあたり) 110μg 210μg
βカロテン(100gあたり) 3100μg 4200μg


小松菜はほうれん草よりもクセがなく苦味も少ないです。

そのため、濃い味に敏感な赤ちゃんですとほうれん草が苦手かもしれません。

そんなお子さんには小松菜の方がおすすめ。


また、ほうれん草にはアクがあるためアク抜きが必要になります。

アクが原因、と断定されたわけではありませんが、我が子が離乳食初期にほうれん草をはじめて食べた時は下痢をしました。小松菜ではそのようなことは起こりませんでした。


小児科医の先生によると「胃がほうれん草に対応できていない」とのことでしたので、緑の濃い野菜を取り入れる時はまず「小松菜」からスタートする方が無難です。


カルシウム・鉄については小松菜の方が多く、一方で葉酸とβカロテンはほうれん草の方が多いです。


特にカルシウムに関しては、小松菜に含まれる量はほうれん草の3.5倍!!

カルシウムを意識するのであれば小松菜をメニューに取り入れるのがよさそうですね。


 

カルシウムと鉄が豊富な小松菜!クセがないから食べやすい


小松菜はカルシウムと鉄が豊富な離乳食初期から使える食材です。


・クセがない(アクが少ない)

・彩りが鮮やか

・一年中出回っている(旬は冬)


上記の通り、気軽に離乳食に取り入れやすい食材ですので、ぜひ取り入れてみてください。

似ているほうれん草も離乳食初期から使えますが、アクが強いので個人的には小松菜→ほうれん草の順番で取り入れていくのがおすすめです。


小松菜を買うときは以下のポイントを参考にしましょう。


・緑の色が濃い

・根元が太い

・葉先までピンとしている

・みずみずしい


食べやすい小松菜を取り入れて、離乳食も彩り鮮やかに楽しめるといいですね。



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