子育てって疲れますよね。
何故か毎日疲労感が付きまといます。
まずは
①子どもと離れる時間をつくる
ことを始めてください。
その時間をつくる行動が起こしにくいときは
②気心がしれた人とおはなしする
③自分の気持ちを紙に書き出す
②もしくは③を行うことで「自分には今、子どもと離れる時間が必要なんだ」と自分に認識させることが必要です。
子育ての疲れの多くが「気疲れ」です。
その気疲れをとるために必要なのは「ボーっとする時間」の確保。
今回は子育てに感じやすい気疲れ=脳のストレスに注目して解説していきます。
この記事の目次
- 子育てに疲れた時に取るべき3つの手段
- どうして子育ては疲れるの?疲れのメカニズム
- 何もしていないときをつくることでストレス解消
- 仕事・家庭(家事育児)を両立するママはオリンピック級
- 疲れたのは頑張っている証!自分を労うことを大切に
子育てに疲れた時に取るべき3つの手段
この記事を読んでくださっているママは相当お疲れかと思います。
本当ママって大変ですよね。今日もお疲れ様です。
子育てに疲れた時にリラックスできる方法をまとめました。
Ⅰ子どもと離れる時間をつくる
Ⅱ気心がしれた人とおはなしする
Ⅲ自分の気持ちを紙に書き出す
Ⅰ子どもと離れる時間をつくる
疲れているのを自覚していて即行動できるママにおすすめなのが「子どもと離れて過ごす」時間の確保に動くことです。
子どもを育てるということは大変なことです。
昔は「地域で育てる」といったことも多い社会でしたが、核家族化、女性の社会進出、感染症の流行などによって孤独な育児が社会問題となっています。
そのため、物理的に子どもと離れて過ごす時間が必要なのです。
具体的には
①お泊り保育の活用
②ベビーシッター・チャイルドシッターの活用
③一時保育の活用
④夫や両親などに子どもを任せてお出かけする、もしくはしてもらう
⑤夫が帰宅後、育児を任せて買い物ついでにお茶を飲む
⑥夫が休日の日は朝寝坊をする
⑦子どもが寝た後に趣味の時間を楽しむ
等といった方法があります。
①~③は民間や行政など家族以外の育児サービスを頼ることでママの疲れを取る方法です。
先程も書きましたが、子どもを育てるというのはとても大変なことです。
子どもを育てるのは家族の協力や第三者の協力があったとしてもとてもエネルギーがいることですので、ひとりで何とか頑張る、というのは難しいでしょう。
④~⑥は夫や親族にサポートしてもらうことでひとりの時間を確保することです。
新米ママで頑張り屋さんな方ほど、人に頼ってのんびりする、といったことに後ろめたさを感じる傾向にあります。
何度も書きますが、子どもを育てるのって大変なことなんです。
それこそ、疲れて逃げ出したい、と感じるほどに大変なのです。
多くのママがその感情を持ち合わせながら、何とか乗り越えているのはかわいい我が子だから、という我慢や忍耐だけではなく、自分以外の手を使って育児をしているからです。
まずは頼る先を増やしましょう。
Ⅱ気心がしれた人とおはなしする
疲れているとは思うけど、ひとりの時間なんて…と思う人は、気心の知れた友人などと電話でお話しをしてください。
疲れていることを口に出すことで自分が疲れていることをしっかりと自覚できるようになるからです。
お話をするときの相手は傾聴してくれる人を選ぶのがおすすめ。
友人には気を遣う、という場合はカウンセラーだと安心してお話しすることができます。
Ⅲ自分の気持ちを紙に書き出す
頼り先もなく、友人たちと生活サイクルが合わずなかなか電話もできない、というときは自分の気持ちを紙に書き出します。
ジャーナリングといって、自分の内面をかき出すことで自分の状態を自分で認識できるようになります。
『「疲れている」とは思っているけど、どうしようもできない…』と思っているときほどやってみてください。
自分を客観視できないほど疲れすぎている状況は、自分にとってもまわりにとってもいい影響はありません。
自分が疲れていることに気づくことで、自分がひとりになる時間をどうすれば確保できるようになるのか、という考えにシフトすることができます。
どうして子育ては疲れるの?疲れのメカニズム
どうして子育ては疲れるのでしょうか。
『そんなに動いてないのに』『独身の頃はもっと夜更かししていたのに』と思うことも多いですよね。
子どもが小さいうちは、体力的な疲れというよりは気疲れ、気持ち=心=脳が疲れている状態が続くからなんです。
心は脳で作られている
気持ち=心はわかるけど、心=脳というのは納得できないかもしれません。
脳の神経細胞の連携によって意識が生まれると考えられており、その意識は神経伝達物質の分泌バランスによって前向き・後ろ向きといった感情を引き起こすため脳=心というわけなのです。
参考:「眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話: ヒトの脳はフシギでいっぱい 身近な疑問でナゾを解明 (2020/1/29)茂木 健一郎」(日本文芸社)
実際に「心の病」のいくつかは脳のエラーによって起こることがわかっています。
脳が疲れている=脳にストレスがかかっている
心=脳だとすると、気疲れは脳が疲れている状態です。
脳が疲れている状態というのは脳に過剰なストレスがかかり続けているということです。
脳のストレスが過多な状態
・常にイライラする
・物事に集中できない
など
子育て中は「考えること」がたくさんあります。
子どもの健康、子どもの成長、子どもの学び(遊び)、さらには夫の事や、人によっては仕事や介護のことなど多岐にわたります。
どれも「大事」なことだから、しっかり考えたいのですが、考えることが多すぎて脳のキャパシティがオーバーしている状態です。
これでは、ストレスがかかる一方ですね。
子育て中は自分を客観視しにくい
常にイライラしている自分はイヤなのに、「子育ては大変だから仕方ない」「自分にかまっている余裕はない」「自分の気の持ちよう」というママ、いませんか?
このママの頑張り方、間違いです。
ママの脳はストレスが解消されることなく、どんどん積み重なっている状態です。
これではママの健康が心配になります。
何もしていないときをつくることでストレス解消
ママが頑張ることは「自分を客観視」することです。
気疲れでいっぱいいっぱいになっているときは、自分の脳が疲れていることに気づくことで癒す行動がとれるのです。
ボーっとする時間を確保する
脳のストレスを解消するには「ボーっとする」時間が必要です。
このボーっとする時間の間、実は脳は活発に動いている部分があります。
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と言って、脳にある情報や感情を整理整頓してくれているのです。
参考:「眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話: ヒトの脳はフシギでいっぱい 身近な疑問でナゾを解明 (2020/1/29)茂木 健一郎」(日本文芸社)
子どもがいると、なかなかボーっとすることは難しいもの。
何故ならママにとって子どもが目を話せられないほど大切な存在だからです。
ボーっとした一瞬に最愛の我が子に何かあっては大変。
子どもが小さければ小さいほど、その思いは強く、思いの強さがDMNの活動を妨げ、脳にどんどん疲れがたまっていく状態になり「子育てに疲れた」という状態になるのです。
疲れているな、と思うときは気疲れ解消のためにひとりでぼーっとする時間をとるようにしましょう。
なお、DMNが活性化しているときにネガティブなことを思い出すのはNG。
ネガティブな感情が強くなってしまいストレスが大きくなるため、ネガティブに引っ張られないよう意識をしてボーっとするようにしてください。
★ゲームがストレス解消に
筆者はテトリスなどのブロックゲームなどをプレイしているときは他の事を考えなくていいので、自然とリラックスできます。
週末など疲れているときほど、夜更かししてでもゲームをしてしまうので『あ、これは気疲れがたまっているな』と自分の脳の疲れに気づき、脳の疲れを減らすように意識します。
(夜ご飯はお総菜、外食にする、緊急性の低い連絡はいったんシャットアウトして翌日見るなど)
仕事・家庭(家事育児)を両立するママはオリンピック級
筆者は、フルタイムで仕事をしながら家事育児もしている人はママ業界のトップアスリート、そうオリンピック選手だと思うようにしています。
世の中には、気力体力があり、家事も育児も仕事もうまくやってのけているママもいます。
そういうママはママになる前から自分の機嫌を取るのがうまい人なのです。
夫が在宅勤務で家事育児のサポートを得られやすい、両親のサポートを受けているなど、ひとりで育児をしない子育ての仕方を実行している人もいます。
情報化社会において、ママの仕事と家庭の両立という情報があふれており、あたかも、みなフルタイムで育児も仕事も充実しているかのような記事を見かけますが、あれはオリンピック選手(級のママ)の取材なのです。
オリンピックに出ることができないアスリートもいます。
はなからオリンピック等を目指さず、楽しみながらスポーツを取り組む選手もいらっしゃるでしょう。
ママも同じです。
祖父母の支援を受けてフルタイムで働く人、ワンオペでもフルタイムで働いて両立する人、夫が不在がちなので時短勤務を選んだ人、産後思ったよりも育児が大変で退職した人、子どもの小学校の宿題が多くて退職した人、子どもが小学校に上がってからパートを始めた人…。
つまり、いろんなママがいるということです。
そしてどのママも皆、脳をフル回転で頑張っているから疲れるのです。
ボーっとする時間がどれくらい必要なのかは、個人差があります。
貴女のことは貴女しかコントロールできません。
まずは疲れていることを自覚できるようにすること、そして脳を休ませてあげてくださいね。
疲れたのは頑張っている証!自分を労うことを大切に
ママがリラックスできる方法は
Ⅰ子どもと離れる時間をつくる
Ⅱ気心がしれた人とおはなしする
Ⅲ自分の気持ちを紙に書き出す
とお伝えしました。
しかし、ⅡとⅢはこれだけで根本的な解決ができるわけではありません。
Ⅰの行動をとるための自分の見つめなおし、自分を理解することで落ち着くステップに過ぎないのです。
子育ては本当に疲れることが多いです。
表面上にこやかにしてるママの多くが「逃げ出したい」と思ったことがあるんです。
という興味深いタイトルの映画を製作された株式会社インディゴ・フィルムズがママたちにアンケートをとったところ、なんと80%ほどのママが「ママをやめたい」と考えたことがあるとわかりました。
参考:「ママをやめてもいいですか?!プロダクションノート」株式会社インディゴ・フィルムズ
子育てに疲れている状態は我が子を愛しているから故ですが、同時に自分への愛が足りていない状況でもあるのです。
まずは自分を労ってあげることを大切にしてくださいね。