生後5~6ヶ月になると「離乳食」が始まります。


離乳食のファーストバイトはやっぱり「お米(おかゆ)」!


日本人に長く親しまれ続けているお米は消化が良く、未発達な赤ちゃんの胃腸にやさしいからです。

アレルギーが少ないのも取り組みやすいポイントですね。


今回は日本人の主食、ソウルフードでもある「お米」の離乳食の基本についてみていきます。

雑穀米や玄米、もち米などの情報もまとめましたので、参考にしてくださいね。

この記事の目次


離乳食のファーストバイトは米(おかゆ)なのは消化がいいから


離乳食のファーストバイトは米(おかゆ)。

主食(炭水化物)の中で消化が早いからです


主食は食事の中心となる食物のこと。

お米の他には、パンやうどん、そば、パスタ、中華めんなどがあります。


消化時間の目安

お粥…2時間以内
お米(白ご飯)…2.5時間以内
うどん…3時間以内
食パン…2時間以内
じゃがいも…2.5時間以内

参考:栄養士コラムプラスワン 第27回食べ物の消化時間(同友会グループ)


お米(白ごはん)の消化時間は2.5時間程度です。

しかし、お粥だと2時間。

これはお粥の方が水分が多く、それだけ早く消化されやすいため。

つまりお粥のなかでも水分の量で消化時間が変わるということです。


食パンも消化にいいのですが、お米と違って塩が含まれています。

また、砂糖や油脂、卵などが含まれいるのも多いため、最初のうちの主食は米がおすすめです。


赤ちゃんの胃腸は未発達

何故消化のいいものがいいのかというと、赤ちゃんの胃腸はまだ未発達だから。

消化に時間がかかるものは、胃腸に負担がかかるのです。


アレルギーが少ない「米」


離乳食の主食のスタートにお米がいいのはもうひとつ理由があります。


それはお米はアレルギーが少ないからです。

 

■アレルギーを起こしやすい食品28品目


表示義務(7品目)
えび、かに、小麦、そば
卵、乳、落花生(ピーナッツ)


表示推奨(21品目)
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ
カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ
ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉
まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

参考:「食物アレルギー表示に関する情報」(消費者庁)

うどんやパンには食品アレルギー表示義務のある「小麦』が含まれています。


特に日本人の主食は米。

長く親しまれてきたお米は日本人の身体になじみやすいのです。


例えばわかめなどの海藻。

お味噌汁に入れたり、海藻サラダとして食べる方も多いはず。

しかし、海藻の健康成分を体内に摂り込み、有効利用できる体質のは日本人だけ、と言われています。

参考:「欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」」(講談社)


世界的にみると、お米を離乳食初期に与えるのはアジア圏が多く、アメリカならオートミール。欧州は野菜や果物のペーストからスタートするそう。


どの国も慣れ親しんでいる主食を最初に与える傾向にあるみたいですね。


おかゆ(10倍がゆ・7倍がゆ・5倍がゆ)&軟飯の作り方


10倍がゆ(離乳食初期)

①米1:水10の割合で炊く

②すり鉢で滑らかにすりつぶす

 →慣れてきたら徐々に8倍がゆ(米1:水8)へ

  ※すりつぶし方も軽めにしていく

 

7倍がゆ(離乳食中期)

①米1:水7の割合で炊く


 

5倍がゆ(離乳食後期)

①米1:水5の割合で炊く

 →完了期の軟飯に向けて徐々に3倍がゆ(米1:水3)へ


 

軟飯(離乳食完了期)

①米1:水2の割合で炊く

 →完了期が過ぎたら大人と同じ白ご飯でOK!


【離乳食の進め方】ご飯・おかゆのかたさの変化


おかゆの固さは水との比率で異なります。

月齢が進むにつれて、口の使い方が上達し、胃腸の機能も発達するので徐々に水の比率を減らしていきましょう。


目安

■離乳食初期
10倍がゆ→8倍がゆへ
※すりつぶすこと

■離乳食中期
7倍がゆ→5倍がゆへ

■離乳食後期
5倍がゆ→3倍がゆ・軟飯へ

■離乳食完了期
軟飯

途中、6倍がゆや4倍がゆなどを挟んで進めてOK!


大切なのは水の比率を減らしていくこと。


子どもの食事の様子を見ながら調整していきましょう。

判断に迷ったら、月齢に合ったベビーフードで確かめてみるのも手です。

 

■筆者の体験談

個人差があります。


上の子はひとり目ということもあって、基本的にはマニュアルと同じ進め方か遅め。

離乳食でお腹を下すこともあったため、離乳食完了期後1歳8ヶ月ぐらいまで軟飯を続けていました。


下の子は食欲旺盛。

丸のみタイプだったのもあり、保育士さんのアドバイスのもと生後10ヵ月の頃には軟飯に!

あまりの食の進みの速さに驚きました。

同じお腹から生まれた子ども達でもこれだけ違うのです。


【時期別】1回の主食(おかゆ・軟飯)の量


離乳食初期

小さじ1からスタート。

小さじ2、小さじ3、と増やしていき、

4週間後(約1ヶ月後)には30gに。


離乳食中期

50~80g


子どもの月齢やおかゆの固さで調整します。

成長に合わせて量を増やしつつ、 おかゆの固さが変わるといったん量を少なめにします。

米と水の比率が変われば、1杯のエネルギー量も変わるためです。


離乳食後期

5倍がゆ90g~
軟飯なら80gほど


離乳食完了期

軟飯90g~

白ご飯なら80gほど 



おかゆは炊飯器で炊いて冷凍保存がおすすめな3つの理由


大人と同じ固さのご飯を食べるまで毎日おかゆを炊くのも一苦労…!


オススメなのは冷凍保存です。


①炊飯器でまとめて炊ける
②ほしい時にレンジでチンすればすぐ食べられる
③1食分を計量して冷凍すればラクチン

①炊飯器でまとめて炊ける

1食分ずつご飯を炊くのは大変です。

しかし冷凍保存するとわかっていれば、炊飯器でまとめて炊いてストックが可能。


毎日の大人用ご飯の炊飯にも影響がなく、鍋で炊くより焦げ付きなどの心配もありません。

なおかつ、炊飯器が炊いてくれるので、ママがキッチンに立つ時間も減らせることができます。


②ほしい時にレンジでチンすればすぐ食べられる

ご飯で大変なのが支度。


子どもが泣いているなど、育児中はなかなか家事に時間を割くことが難しい時期。

冷凍庫に保存しておけば、レンジで温めたらすぐ食べることができます。

ママの体調不良時や不在時などにも重宝しますよ。


③1食分を計量して冷凍すればラクチン

冷凍するときにおすすめなのが、1食分ずつ冷凍すること。

計量せずにサッと食卓に出せることができます。


離乳食初期のうちなどは、製氷機の器でキューブ状に固めて置き、そのおかゆキューブをジップロックに入れて保存しておくと使いやすいです。


 


中期、後期と1杯の量が増えてきたら、120~150ccほどのタッパに小分けして冷凍しておくとわかりやすいですよ。

 

雑穀米や玄米はいつから?完了期からが望ましい


雑穀米や玄米を与えるなら離乳食完了期、もしくはそれ以降からがいいでしょう。

食物繊維が多く消化が白米より悪いので、赤ちゃんの胃に負担になるため離乳食には不向きだからです。


しかし、玄米や雑穀には、ビタミン類やミネラル類が含まれているので、白米だけよりも栄養価が高いのも事実。


ご飯しか食べないお子さんや栄養バランスが気になる。

そんな場合は軟飯~ふつうのかたさのご飯になる時期に少しずつ白米にブレンドして炊きあげるのがおすすめです。


■筆者の体験談

筆者の家でも下の子が1歳半を過ぎたころから、米2合にもち麦を混ぜています。

また第二子妊娠中は妊娠糖尿病もあったため、玄米を混ぜて炊くことも。

幼児食期の上の子は食べていましたよ。


玄米は浸水をしっかりさせる

玄米もしっかり浸水させてから炊き上げることでやわらかくなります。

最近は表面加工によって浸水性を高めてふっくら炊き上げることのできる玄米も増えていますよ。

 

雑穀はひえやあわなど小さいものを

雑穀は米粒よりも小さなものを選ぶと離乳食に取り入れるハードルがぐっと下がります。

特にひえやあわは消化も良く、アレルギーも起こしにくい食材のなので取り入れやすいですよ。


もち米(おもち)は離乳食時期NG!


米と言えば、お餅ができるもち米もありますよね。

餅のように柔らかいものなので、離乳食に向いている、と思う人もいらっしゃるかもしれません。


しかし、もち米は離乳食にはNGです!


普通のお米より粘りが強くなるため、口の中で噛んでいるうちにおもちと同じような状態に。

そうなると、もち米をのどに詰めまらせてしまう危険があります。


おもちは3歳以降に様子を見ながら与えるのが望ましいので、しばらくは与えないように気をつけましょう。


■筆者の体験談

子どもによっても差があります。


上の子はよく噛むので、3歳になったお正月におもちを食べさせました。

しかし、下の子はよく食べずに何でも丸のみしてしまうタイプなので、3歳のお正月におもちを食べさせるのは無理と判断しました。


お米(おかゆ)は離乳食でも主食!固さや量は目安に


お米は離乳食初期から使える食材。

離乳食スタートのはじめの一口にふさわしい食材です。


消化が良く、アレルギーも少なく、何より日本人が慣れ親しんでいる食材だから。


最初は米1:10の10倍がゆからスタートし、徐々に水の比率を減らしておよそ1年かけて普通のご飯へと移行していきます。


そう考えると、おかゆの倍率はおよそ1ヶ月ごとに変化していくイメージかもしれません。

しかし、実際には次のステップにうつるのに1ヶ月かかるとき、2週間ほどですすむとき、5倍がゆから一気に軟飯、なんてこともあります。


今回紹介したおかゆの固さや量はあくまでも目安。


子どもの個性はひとりひとり違うもの。


ママとお子さんに合ったペースで進めてくださいね。