出産して新しく生まれてきた我が子は「新生児」といいます。初めての育児、初めての産後の身体、新生児期は赤ちゃんにとってもママにとってもパパにとっても「はじめて」がたくさん!今回はそんな新生児時期についてみていきたいと思います。


この記事の目次


新生児はいつまで?


生まれたての赤ちゃんは「新生児」といいます。ではいつまで新生児なのでしょうか?


新生児とは生後28日未満の赤ちゃんを指します。


それ以降の生後1ヶ月~生後11ヶ月の満1歳未満を「乳児」、満1歳~小学校入学までの未就学児期を「幼児」と呼びます。



新生児の1ヶ月で身長は6~7cm、体重は1.5~2kgほど成長します。 


この頃は寝返りもなく、日がな一日中寝転んだ姿勢で、2~3時間おきに睡眠と覚醒を繰り返します。


「新生児微笑」など新生児期にしか見れない様子やしぐさもあります。


 

新生児期と生後1ヶ月の違い・比較


新生児と生後1ヶ月では赤ちゃんもママも様子が違います。

ざっくりとその違いを比較できるようまとめました。


新生児期

  • ・母乳が安定しない
  • ・悪露が続く
  • ・産褥期のため母親の身体のケアが必要
  • ・沐浴
  • ・お風呂はシャワー
  • ・寝不足
  • ・性行為は基本的にNG

生後1ヶ月

  • ・母乳はまだ安定しない人と安定する人に分かれてくる
  • ・悪露がなくなる
  • ・子どものお散歩の時間が少しずつとれる
  • ・子どもと一緒に入浴
  • ・寝不足
  • ・性行為は外陰部の傷が治る6週間頃~


新生児期は出産に伴う身体のダメージが目立ちますが、生後1ヶ月ごろになると少しずつ回復してきます。


しかし、母乳トラブルや睡眠不足といった悩み、そのほか出産に伴うトラブルが続くケースも少なくありません。


授乳についての悩みは新生児期が最も多い


新生児期の育児で「つらい」と多くのママが感じる悩み、それは「授乳」についてです。


出産を終えたママの身体の中では、妊娠を継続させるホルモンを減少させ、母乳を作るホルモンが動き出すのです。


この母乳を作るホルモンというのが、授乳の刺激によって分泌されるようになり、さらには子宮復古にも影響があると考えられています。


とはいえ、初産の場合、生まれてはじめて感じた急激な体内の変化に出産のダメージを負ったママの身体は対応しきれません。


ママびよりの授乳に関するトラブルについての調査でも、68.5%のママが新生児期におっぱいに関するトラブル症状があったと回答が上がっています。


具体的には



・おっぱいが出ない

・母乳の量が少ない

・おっぱいがカチカチになる

・乳首が切れる

・乳首が痛い

・おっぱいの詰まり

・乳腺炎

・陥没・扁平など乳頭の形によるトラブル


7割以上のママがおっぱいトラブルを経験!その対処法は?

 と、まだ身体が授乳に対応できていないトラブル症状を抱えていました。

 

生後1ヶ月になると、そのトラブル症状を感じる割合がおよそ半減していることから、母乳トラブルは新生児期に特につらいと感じる症状でしょう。

 

【産後うつ】母乳が出ないトラブルにママは自分を責めがちになりやすい

授乳が安定しないのは身体の仕組み上、仕方のないことですが新生児期は産後うつにもなりやすい時期。


母乳が出にくいことに落ち込み、ママ自身が「母親失格では」というネガティブな思想に陥りやすい時期でもあります。


筆者は母乳が出ないタイプだったため、我が子は混合育児でしたが、初産の時はとても自分を責めました。


第2子はそれを反省し、産褥期は身体を休め、無理な授乳はしない、ミルクに頼るを徹底した結果、第1子よりも母乳量がUP。


新生児期は「母乳は出なくて当たり前」ぐらいの気持ちで構えておく方がいいかもしれません。


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休めない・睡眠不足・産後うつがつらい…新生児期=産褥期!ママのケアも大事


そして、新生児のころにつらく感じるのが、身体にダメージを受けているのに休めない環境であること。


状況はそれぞれですが、産後の身体で慣れない新生児の育児はとてつもなく大変です。


しかし、親族等のサポートが十分に借りれないケースもあります。


だからと言って、新生児・産褥期にママひとりが無理をするのはNG。


昔からの慣習でも産後3週間ほどは布団を敷きっぱなしにし、赤ちゃんのお世話とママの身体を休ませることに全集中しましょう、と考えられています。


そのため、新生児のころは家事をしなくていい環境、少しでもママが休息できる環境を作ることを最優先してください。


それが、赤ちゃんにとっても最善です。


 

新生児の育児はママの心と体も急激な変化でトラブルは起こりうるもの


『出産の喜びはどこに行った?』と思うくらい、産後の急激な変化についていけずストレスが募ることが多いのがこの時期。


変化はストレスですので、小さな変化であれば成長のきっかけにできますが、自分のキャパシティをはるかに超える大きな変化とそれに伴う困りごとが大きければ大きいほど、人は「つらい」と感じるもの。


昔と違い色々と便利な世の中になっていますが、出産での大きな変化は避けて通ることができません。


また、便利になっている一方で寛容さが欠ける現代では、身体的健康の水準は高くとも精神的幸福度は低下しています。


出産は嬉しい出来事ではありますが、同時に大きな変化であることは間違いありませんので、新生児期は想像以上にトラブルが起こるもの、と心得ておくようにしましょう。



【調査概要】
期間: 2017年8月1日~8月13日
方法: ママびより調査
対象: 妊娠・育児中のユーザー(N=745)


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