満月に出産が多くなる、なんて話を聞いたことありませんか?

出産を控えるママは出産に関する情報が気になりますよね。


現段階では「満月と出産は関係ない」と言えます。

ただし、満月にかかわらず出産が重なりやすい日があるのも事実のようです。


今回は満月生まれの筆者が、月の満ち欠けと出産の関係について調べてみました。


この記事の目次


満月になると出産が多くなるって本当?「誤差程度」の増減


妊娠して出産が近づくと気になるのが「いつ生まれてくるのか」ということ。


『満月になるとお産が多くなる』と言いますが、これは迷信です。


微増するものの誤差の範疇

※【横軸】0、29:新月、14~16:満月

※調査対象期間:2016年8月31日〜2018年12月9日


出産の正念場で使用されるアプリ「陣痛きたかも」のデータにて、満月になると出産が増えるか調査したところ、差異は0.79%と1%未満でした。


つまり、誤差の範疇で決して「他の日より必ず多くなる」とは言えないことがわかりますね。


参考:「満月の日に出産が多い」は本当? 月の満ち欠けと陣痛間隔計測アプリ『陣痛きたかも』のDAUの相関」(株式会社カラダノート)


筆者のまわりは新月に近い人が多い

筆者も今回調べたところ、満月生まれだとわかりました。

続いて筆者の子どもをはじめ、家族や親せきの産まれた日の月の満ち欠けを調べてみた結果が下記です。


第1子:新月

第2子:新月から二日後

筆者:満月

夫:新月から二日後

実母:新月

実父:満月の二日前

義母:上弦の月二日前(新月に近い)

義父:新月の四日後


圧倒的に新月や新月寄りの日に生まれた人が多く、満月の日に生まれたのは私だけでした…。

筆者のまわりだけを見る限りですが、満月生まれが多い、とはやはり言い難いですね。


参考:「満月カレンダー」



迷信が気になるのはお産の日を知りたいから


何故、「満月の日はお産が多い」という迷信が気になるのかというと妊娠中のママたちは、胎児が生まれてくる日がいつなのか知りたいからです。


出産予定日は(妊娠40週0日)はあくまでも目安であり、妊娠37週0日~妊娠41週6日35日間が赤ちゃんが産まれてきてほしい時期、正産期になります。


予定日に生まれてくる赤ちゃんはママびよりの調査によると2.9%と少数派でした。

参考:「出産アンケートの結果大公開!陣痛の痛みを和らげる方法やつらかった・うれしかった体験談をご紹介」


筆者もそうでしたが、正産期に入るといつ生まれてくるのかソワソワしてしまうんですよね。


これは女性にその傾向が多いのですが、危険を回避して安全性を高めたいが故、先の見通しをつけることで危険性を下げようとする心理的な働きがあります。


出産は命がけですから「危険」がたくさんあるのです。

出来るだけ危険を避けたい、というのは生物的な本能ですよね。


『赤ちゃんに早く会いたい!』という気持ちもありますが、『出産をできるだけ安全に進めていきたい』という気持ちから、生まれてくる日が知りたくなるのは当然と言えます。


 

お産が重なる日はある!


では何故「満月はお産が重なる」といった迷信がうまれたのでしょうか。

これはひとえに出産したママや産院で働く人たちの実体験に基づいています。


例えば2児の母であるリラックマの作者コンドウアキさんが出産の記録として描かれたコミックエッセイ「トリペと」では、その日は分娩が多くて分娩室前で寸止め状態…、といった描写があります。

参考:「トリペと―妊婦、はじめました」(主婦と生活社・2009)


ママびよりの体験談でもお産が重なって分娩室が空かず、産院の和室の畳の部屋で出産!といった体験談もありました。


分娩室の前まで来て、やっと着いた!と思った時、バタバタ忙しそうな助産師さんたちが"分娩室もLDRも空いてない!"って言ってるのが聞こえて、え?どーするの?私…って思いましたね(笑)

 結局どこも空いていなかったので、和室につれていかれました。まさか畳の部屋の布団の上で出産するなんて思ってなかったので、陣痛で苦しい中とてもビックリしました!

参考:【出産レポ】れみりさんの場合「夜中に自宅で破水・陣痛!分娩室が満室だったため布団の上で出産!」


出産したママ側の声だけでなく、実際にお産を仕事にしている「助産師」さんたちの中でも「何故かお産が重なる日がある」と言われています。


筆者も出産した産婦人科に在籍されている助産師さんたちにお伺いしましたが、「重なる日はある」とのことでした。


なお、筆者が出産したタイミングは2回ともその日の出産は私1人でした。


特に上の子を出産したときは新月に産んだにもかかわらず「前日まで満室だったのだけど」とどうやら、出産が重なった後、ズレて出産したようです。


フィクション作品ですが「コウノドリ」でも出産が重なるよ、といった描写が出てきますので、「出産が重なる」というのは満月にかかわらずしばしば起こることなのです。

参考:「コウノドリ」(講談社)


 

他にもある!お産にまつわる迷信


「満月の日にお産が増える」以外にもお産には様々な迷信が存在します。


焼肉を食べると出産する

正産期に焼き肉を食べるとお産が進むと言われています。

しかし、これは迷信です。医学的根拠や統計的根拠はありません


「出産後、焼肉なんて食べに行くことがしばらくできない」

「陣痛が長引くと食事もできず、体力勝負なので焼き肉を食べておく」


といったことから出産前に焼き肉を食べる人が多く、出産に繋がると言われるようになったのかもしれませんね。


オロナミンCを飲むと産気づく

こちらもよく聞くお話。上記と同様根拠はありません。


体力勝負のお産に備えてオロナミンCを飲む方が多かったのかもしれませんね。


また、つわりの時にオロナミンCしか飲めなかった、という声もありますので妊娠出産期に好まれやすいテイストの可能性もあります。


なお、オロナミンCにはカフェインが含まれています。(1本あたり19mg)


妊婦のカフェイン摂取量の上限は200mgですので、1~2本であれば特に問題はありませんが、他にもカフェインの入った飲み物(コーヒーやお茶など)を飲む人は摂取量に気をつけましょう。



どちらにせよ、


『赤ちゃんに早く会いたい!』


という気持ちと、


『出産をできるだけ安全に進めていきたい』


という気持ちから「お産が進む」といった迷信がうまれたのかなぁ、と筆者は思います。




 

満月に多いは誤差!出産に備えて準備をしておこう


満月の日に出産が多くなるのは誤差の範疇です。


満月の日にかかわらず、正産期に入ったら、いつお産が来てもいいようにしっかりと準備しておきましょう。


多くの妊婦さんは「出産」と「産後の育児」の準備はしているものの、産後の自分自身のケアには準備不足なところがあります。


確かに出産は命がけですから、危険回避についても出産にばかり注目してしまうのは仕方のないことです。


しかし、10人に1人は産後うつになる時代です。


出産に備えつつ、産後うつにも備えておくことでさらに安全性を確保することができます。


日本初のシェアリング型産後医療保険


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は産後うつに特化したママのための保険です。


産後うつと診断された場合 ・・・保険金50万円

出産した子どもが発達障害と診断された場合 ・・・保険金30万円


など産後のママに寄り添う保険です。



出産日がわからずそわそわしている時間は、産後のママのためのケア準備にあててみてはいかがでしょうか。


準備をしているうちに陣痛がやってくるかもしれませんよ。